Hanes

今年は家で楽しもう!
「柳」― 全国に広がる銀座のシンボル


こんにちは。しばらくアクティブな活動はお休み中のHanes(ハネス)です。
2006年以降、毎年5月5日には西銀座通り「銀座柳まつり」が行われていますが、STAY HOME週間の今は安全第一!
ということで、代わりと言っては何ですが、これまでに撮影した銀座の柳を1記事にまとめてみました。
このGW、ご自宅で過ごす皆様に少しでも銀座の柳と元気をお届けできたら幸いです♪

銀座からスタート!中央区内で巡る銀座の柳

最初にご紹介するのは、もちろん銀座にある銀座の柳(※看板・案内板つき)!
ひとくくりに銀座と言っても、銀座のあちこちに銀座の柳が植えられています。
今ではすっかりおなじみとなった銀座の柳ですが、銀座煉瓦街の完成当時、街路樹として植えられていたのはなんと松、楓、桜などでした。
しかしそれらがすぐに枯れてしまったことから、代わりに柳を植えたところ根づいたとのこと。
このような経緯のもと、銀座のシンボルとなる街路樹の柳が誕生しました。

これ以降、道路拡張や大火で柳が姿を消すことはあったものの、地元の方々の尽力のおかげで2020年の今でも風になびく爽やかな柳を楽しむことができています。
そんな銀座の柳の碑は銀座8丁目に設置されており、記念碑には『銀座柳の歌』(作詞:西條八十、作曲:中山晋平)の歌詞と譜面が刻まれています。

 今年は家で楽しもう!「柳」―  全国に広がる銀座のシンボル


そして、そのそばに植えられ、都会の建物に負けず劣らず堂々と天を目指す柳は銀座の柳二世です。
現在日本全国では、初代銀座の柳の二世、三世、四世などが各々の地で銀座との都市間交流の歴史物語を紡いでいるのです♪
では、これより銀座内にある銀座の柳を一気にご紹介します。
バーチャル散歩をしているつもりでお楽しみください^^

写真左上:銀座の柳四世(銀座8丁目)
写真右上:「銀座の象徴 柳並木」の碑(銀座1丁目)
写真左下:「銀座の柳 由来」の碑(銀座1丁目)
写真右下:銀座柳通り(銀座1丁目・2丁目付近で撮影)

 今年は家で楽しもう!「柳」―  全国に広がる銀座のシンボル


島崎藤村北村透谷も通った歴史ある泰明小学校には銀座の柳二世が植えられています。
(向かって左側の太い木です。)

 今年は家で楽しもう!「柳」―  全国に広がる銀座のシンボル


続いては銀座の北東に位置する八丁堀の亀島橋へ。
橋の南西橋詰にある東洲斎写楽伊能忠敬の案内板および松尾芭蕉の句碑のそばに、銀座の柳四世が植えられています。

 今年は家で楽しもう!「柳」―  全国に広がる銀座のシンボル


やはり二世と四世を比べてみると、幹の太さや高さに歴然とした差が見られます。
中央区内において看板つきで見かけなかった銀座の柳三世ですが、昨年10月に石川啄木の出身地岩手県盛岡市にて台風の被害に遭ったというニュースを聞きました。
(石川啄木は、京橋区滝山町(現在の銀座6丁目)にあった朝日新聞社校正係の仕事をしていました。そのような中央区との縁から、2002年に盛岡市にこの柳が寄贈されたのです。)
では、銀座の柳三世は中央区の周辺ではなかなか見られないレアな柳なのでしょうか。

中央区を飛び出して、全国の銀座の柳に会いに行こう!

まずは近場からということで、お隣千代田区へ。
皇居外周を歩くと、意外と近くに銀座の柳があることに気づきます。
案内板によると、「昭和43年銀座通りから姿を消した「銀座の柳」の三世」だそうです!
詳しくは、先輩特派員にゃんボクさんの記事「銀座の柳」をご覧ください。

 今年は家で楽しもう!「柳」―  全国に広がる銀座のシンボル


続いては、中央区の友好都市である山形県東根市へ!
平成元年、緑化を進めていた中央区に東根市からさくらんぼの若木が寄贈され、そのお礼として銀座の柳が東根市に寄贈されました。
下の写真は、東根市に植えられている銀座の柳を冬と夏で比較したものです。
そんな銀座の柳についてもう少し知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。

【遠足シリーズ第17弾】夏の東根市を訪問!銀座の柳は今...(2019年7月)
【遠足シリーズ第11弾】友好都市・東根市の魅力とは(2019年1月)
満足度五つ星!「第20回中央区雪まつり」(2019年2月)
※最後の記事では、2都市間のけやきを通した交流についてもご紹介しています。

 今年は家で楽しもう!「柳」―  全国に広がる銀座のシンボル


また、静岡県の駿府城公園にも銀座の柳二世が植えられています。
(案内板などの詳細は、【遠足シリーズ第4弾】銀座の柳二世がとり持つ縁をご覧ください。)
その理由は、現在の銀座のルーツが静岡・駿府にあるから。

「駿府銀座発祥の地」の石碑には「慶長十七年(一六一二)駿府の銀座は江戸に移された 今日の東京銀座のルーツは静岡にある」と刻まれており、徳川家康をキーパーソンとし、銀座の変遷を追うことができます。
「銀座発祥の地」については「【遠足シリーズ第3弾】銀座のルーツをたどって...」をご覧ください。

 今年は家で楽しもう!「柳」―  全国に広がる銀座のシンボル


以上、今回ご紹介したのは私が過去に見に行ったことのある一部の柳のみですが、この時期は日本全国で青々とした葉をつけた銀座の柳が楽しめるのではないかと思います。
まだ小さい柳ですが、私の実家でも昨年銀座柳まつりでいただいた銀座の柳が順調に成長しています♫
来年は歩行者天国になった銀座で、皆で銀座の柳を楽しむことができますように。