東京ダンボ

街のアセットを繋ぐ
【京橋 ひと・こと・とき(刻)つなぎ 2022・春】 
By 中央エフエム 84.0

昭和の日の2022年4月29日(金)、東京アートアンティークの関連イベントとして京橋3丁目にあるブラザー東京ショールームを会場に「〜街のアセット&魅力を映像と言葉でつなぐトークイベント〜『京橋 ひと・こと・とき(刻)つなぎ 2022・春』が開催されました。

京橋地域に関わる多くの方から提供いただいた写真・フィルム・言葉を通して、過去〜現在の「京橋」の持つ多彩な魅力を再発見すると共に、この街が内包する歴史・文化・伝統等のアセットをどのように「これから」につなぎ、活かしていくかについて多面的に考え、発信するトークイベントです。

 街のアセットを繋ぐ
【京橋 ひと・こと・とき(刻)つなぎ 2022・春】 
By 中央エフエム 84.0

イベントの企画は中央エフエム(株)が行っていて、司会はラジオのMCでお馴染みのJUMIさんです。

 

■ご講演 「〜昔の映像遺産のデジタルファイル化〜」

午前中は国立映画アーカイブ 主任研究員の冨田美香氏よりご講演があり、内容は昔の映像・写真をデジタル化する必要性と重要性で、具体的には磁気テープのデジタルファイル化の緊急性を訴えるものでした。

これは、映像の記録媒体が 「紙→フィルム→磁気テープ→デジタルツール」 と進んできた中、紙・フィルムについては物理的に確認できるものであり記録の残置性が高いことに比べ、磁気テープに記録された映像は直接の確認ができないという特性があり、2025年までにデジタルファイル化しなければ二 度とアクセスできなくなり、一気に失われかねないという、ユネスコが鳴らした警鐘“マグネテ ィック・テープ・アラート・プロジェクト”( Magnetic Tape Alert Project MTAP)のお話でした。

 

 街のアセットを繋ぐ
【京橋 ひと・こと・とき(刻)つなぎ 2022・春】 
By 中央エフエム 84.0

磁気テープに関する動作可能な再生機の維持が不可能になっていくとのことで、今年度末となる2023年3月にはスペアパーツの供給と保守サービスが完全終了となるそうです。

また、経験豊かな技術者の減少やテープの経年劣化もあり、デジタル化の難度と費用の高騰が見込まれるとのお話で、デジタル化を急いで進めると共に、そのデジタルデータも持続的に管理していくことが必要とのことでした。

多くの映像や音声を簡単に利用できる時代となっていますが、記録して将来に活用するためにはメンテナンスも必要と感じました。また、そうすることが今回のイベントテーマである「アセット」として活用できることに繋がっていくのが理解できました。

国立映画アーカイブが公開している関連資料は下記をご覧ください。

マグネティック・テープ・アラート&デッドライン2025

ビデオテープのデジタルファイル化ガイドライン

ビデオテープの自炊マニュアル

 

■地元企業・町会が語りあう「京橋の過去・現在・未来」

■地元企業・町会が語りあう「京橋の過去・現在・未来」 街のアセットを繋ぐ
【京橋 ひと・こと・とき(刻)つなぎ 2022・春】 
By 中央エフエム 84.0

午後からは京橋の老舗企業3企業と、京橋一の部連合町会の方達によるトークイベントで、ご覧の皆さんがお話をしてくださいました。

◇ (京橋一丁目) 戸田建設株式会社 小林彩子 様
◇ (京橋二丁目) 京橋エドグラン  北原敬三 様
◇ (京橋三丁目)  ブラザー販売株式会社 若山勝 様
◇ 京橋一の部連合長会会長 冨田様
◇ 京橋一丁目西町会会長 末吉様
◇ 京橋三丁目町会会長 田中様

企業と町会から懐かしい写真のご提供と、それに伴う思い出についてお話がありました。

その後、登壇者だけでなく、講演に出席されている方も参加してのクロストークとなりました。

 街のアセットを繋ぐ
【京橋 ひと・こと・とき(刻)つなぎ 2022・春】 
By 中央エフエム 84.0

京橋には銀行や保険会社等が多くあり3時になるとお店が閉まってしまい、銀座や日本橋に比べ賑わいに乏しく企業の街とのイメージ高かったが、エドグランをはじめとする再開発により活気が出てきたとのことです。

町会≒地元と企業が手を携えて協力して良い街にしていくことが大切で、行政との関わりも一企業や個人よりも町会が取組みに参画することにより取り上げられるレベルが高くなるとのことでした。

企業、町会のどちらからも祭りやイベントの重要性のお話が多く出ていました。お祭りといえば日枝神社の山王祭りですね、今回もお祭り関連の写真をたくさん見せてもらいましたが、みんなが良い顔で写っていることを感じました。

京橋は東京駅、銀座、日本橋に隣接した稀有な場所であるだけでなく、世界に通じるキラーコンテンツであるアートの集積地です。京橋の持つそんな「アセット」を企業と町会が同じ思いで進んでいけるように意見が出し合える場があるのは非常に大切なこと、この機会を作った中央エフエム(株)、中でも企画・構成・司会と大活躍だったJUMIさん、本当にご苦労様、ありがとうです。

■ブラザー東京ショールーム 懐かしい映像をデジタルプリント

■ブラザー東京ショールーム 懐かしい映像をデジタルプリント 街のアセットを繋ぐ
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By 中央エフエム 84.0

今回の会場となったブラザー東京ショールーム2階では、懐かしい映像をデジタルプリントする紹介を見ることができました。ここでは様々な印刷や刺繍の機器が展示されています。

提供された写真をデータとして読み込み、特殊なインクを用いて生地に印刷。今回はトートバックに直接印刷、カラーでもできます。印刷が終わると加熱して洗濯しても色落ちしないように固定して完成です。とても早くて簡単でした。

 

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【京橋 ひと・こと・とき(刻)つなぎ 2022・春】 
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また、1階は現在販売されているブラザーのプリンターを中心に機器の展示がされています。

現在はコロナ禍のため完全予約制となっていますが、こちらも是非お訪ねください。

ブラザー東京ショールーム

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