はじめ

初めての「日本銀行」見学

2024年3月19日、日本銀行が「マイナス金利政策(2016年1月に導入決定)」を解除し、金利の引き上げを決めました。2007年2月以来、約17年ぶりの利上げとなります。にもかかわらず、4月29日の午前中には円相場が対ドルで急落。1990年4月以来約34年ぶりの安値、1ドル = 160円台を付けました。しかし、午後に入り急反発。一時154円台まで断続的に上昇幅を広げました。為替介入があったのかもしれません。日本銀行の動きがたいへん気になる今日この頃です。
そこで先日、日本銀行の本店見学ツアー(無料・事前予約制・約60分)に参加。国指定重要文化財である本館を、ガイドの解説付で案内していただきました。

 初めての「日本銀行」見学

日本銀行本店の本館は1896年竣工。日本最初の建築家のひとり、辰野金吾氏がベルギー国立銀行を参考に設計したといわれています。見学者入口の西門(写真上左)から中に入ると中庭があり、重厚な正面玄関の入口(写真上右)を見ることができました。

 初めての「日本銀行」見学

1階で5分程のビデオを見た後、竣工当初は役員フロアだった2階へ移動。そこでは歴代の日銀総裁の肖像画が掲げられ、日本銀行の歴史に関わる資料が展示されていました(残念ながら2階は写真撮影禁止)。さらに地下1階へ移動し、かつての地下金庫へ。金庫を外から撮影することも不可でしたが、金庫の中(写真上)では自由に写真を撮ることができました。

 初めての「日本銀行」見学

2階から1階に戻り、客溜だった空間(写真上)でガイドの解説を聞いたところでツアー終了。日本銀行本店の本館が、日本の中央銀行に関するミュージアムとして機能していることがよく分かりました。

なお、日本銀行の本店見学ツアーはたいへん人気があります。見学希望日の90日前から原則5日前まで予約を受け付けることになっていますが、受付開始日から1、2週間でほとんどの予約枠が埋まってしまうようです。詳しくはこちらから。

 初めての「日本銀行」見学

ちなみに、日本銀行本店の本館の向かいにある「貨幣博物館(日本銀行金融研究所2階)」は、予約不要で入館(無料)できます。一番の見どころは、やはり実際の重さ(慶長小判1000枚と箱の重さを合わせて約20kg)が体験できる千両箱(写真左)でしょうか。1万円札1万枚の1億円(写真右)の重さを体験することもできました。詳しくはこちらから。