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記念日で知るあの頃の中央区~9月編~


こんにちは。アクティブ特派員のHanes(ハネス)です。
今年も残すところあと4ヶ月(3分の1)となりましたが、皆さん残暑に負けず元気にお過ごしでしょうか。
早速今月も記念日に焦点を当て、中央区の歴史を少しだけ掘り下げてみたいと思います♪

くつの日(9月2日)

9(く)2(つ)という語呂合わせから、1992年に銀座の婦人靴専門店「ダイアナ」さんが制定したくつの日。
これといって大きなイベントがあるわけではありませんが、せっかくなのでいつもと違う靴を履いて出勤してみました♪

 記念日で知るあの頃の中央区~9月編~


中央区には「靴業発祥の地」がある等、意外にも靴との関係は深いようです。

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泉鏡花忌(9月7日)

1939年9月7日は、小説家泉鏡花の忌日です。
名作『日本橋』は有名で、中央区内にもゆかりのある場所がいくつか見て取れます。

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 記念日で知るあの頃の中央区~9月編~

(お隣千代田区で見つけた泉鏡花旧居跡)


また、中央区民文化財の板絵着色お千世の図額附 目録(いたえちゃくしょくおちせのずがくつけたり もくろく)」も忘れてはなりません。
昭和13年、明治座でこの作品を上演する際に、お千世役の花柳章太郎日本橋西河岸の地蔵堂に奉納した板絵です。
描いたのは日本橋檜物町に住んでいた小村雪岱(こむらせったい)。

先日、来年の中央区観光検定の日程(2月9日)とテーマ(「1964そして2020へ」:新旧大会を機とした話題のスポット、イベント等)が発表になりました。
検定まで残り5ヶ月となったので、個人的にも文化財問題の復習を兼ねて再度チェックしておきたいところです^^

公衆電話の日(9月11日)

1900年のこの日、それまで電信局・電話局内の電話所だけにしかなかった公衆電話が、初めて街頭に設置されました!
その場所は、上野と新橋の両駅構内。
そして早くも翌月には、最初の屋外用公衆電話ボックス京橋のたもとに登場。
復元された京橋の公衆電話ボックスは、現在長崎県のグラバー園内で見ることができます。

 記念日で知るあの頃の中央区~9月編~

(京橋の公衆電話ボックス(復元)@長崎・グラバー園)


当時は、アメリカの街頭電話に表示されていた「オートマティックテレフォン」を直訳し、「自働電話」と呼ばれていました。
長崎を訪問した際には、ぜひご覧ください♪

水路記念日(9月12日)

9月12日は、水路記念日(海上保安庁海洋情報部の創立の日)です。
この記念日設立の背景は比較的複雑なので、変遷を整理してみようと思います。

1869年8月:兵部省設置(翌年3月海軍掛と陸軍掛の分課設置)
1871年7月28日:兵部省が海軍部と陸軍部に分離(海図作成を使命とする第4水路局を含む5局設置)
1941年7月28日:水路部創立70周年、7月28日を水路部の創立の日に制定
1971年: 創立100年を機に、太陰暦から太陽暦に換算し、9月12日を創立の日(=水路記念日)と制定

 記念日で知るあの頃の中央区~9月編~

(東京国税局の庁舎前広場にある「日本国海図及び海洋調査発祥の地」の記念碑)


「水路局」、「水路寮」、「水路部」、「海洋情報部」という部の名称の変遷と水路記念日の由来等をより詳しく知りたい方は、海上保安庁海洋情報部「水路記念日について」をご覧ください。

この記念碑は、中央区観光検定の公式テキスト『歩いてわかる中央区ものしり百科』でもご紹介されていますが、私は毎回1871年にこの地に設置されたのが「海上保安庁海洋情報部の前身である兵部省海軍部水路局」という部分の何部何局を覚えるのに手こずってしまいます。
しかし、背景知識も増えた今年こそは間違いなく覚えられるはずです♪

あまり大きく取り上げられていないマニアックなスポットではありますが、海運や国防とも関連があり、広がりのある史跡の一つです。