[王冠とあざみ]
2016年12月27日 18:00
いつも、何処にも売ってないような、素敵な洋服を着てる彼女に事情を聞くと、勤務するブティックのドレスなんだとか。
早速、訪ねてみると、そのショップは銀座6丁目すずらん通り、ユニクロ銀座店の隣のビル2階にありました。
店名は『kiwa』
デザイナーである西内喜和さんのお名前です。
人間には、生まれながらに授かった才能や運命というものが
きっとあると想うのですが、喜和さんの場合はたぶん
『布に恋をし、布から愛されること』
小学生の頃から縫い物が大好きで、ミシンを踏んでは
かばんにアップリケをしたり、リメイクしたり、
早くから、オリジナリティに目覚めていたそうです。
大人になり、アパレル会社に勤務していた時
『柄が可愛い』『シワにならない』『型崩れしない』『洗濯ができる』と、
ファブリックに求める機能性をすべてクリアしている
『丹後ちりめん』と出会ったことにより
2004年、下北沢で、弟の章さんと共にブランドを立ち上げました。
2007年、銀座阪急=モザイク銀座に出店。
(モザイク銀座へ行ったことがある、女性のみなさん! そーいえば、
あの和モダンなドレスを扱っていたショップに覚えがありませんか!
モザイクなき今、あのドレスは、銀座6丁目で健在なのですよ‼️)
丹後ちりめんは経糸(たていと)に撚りのない生糸、
緯糸(よこいと)に1メートルあたり、3000回前後の強い撚りをかけ、
その反発の収縮からできる『シボ』が表れるのが特徴で、
凸凹の乱反射により、染め上がりの発色がよく、
深みのあるこっくりとした色合いが醸し出されるそう。
『ちりめんドレス kiwa』では、染め以外の工程
つまり、デザイン、パターン、縫製を喜和さん、章さんが
手作業で仕上げているのです。
まさに、おふたりのやりたいことすべてが具現化されています。
ですから、ショップに並ぶアイテム以外に、
セミ・オーダーも可能なのですが、お渡しは約半年後になることもあるとか。
お客様は『ちりめんドレスに魅了され、クローゼットの中が
ほぼkiwaさんのちりめんドレス』というほどに、
はまってリピート購入する方が多いとのこと。
実際、試着させていただくと、そのドレープ、シルエットの美しさと
肌にしっとりと寄り添う着心地に驚きます。
伝統に裏打ちされた丹後ちりめんに、新風が吹き込まれ、
そのテイストは、あくまでもアーバンに仕上がっているのです。
タウン、パーティーはもちろんですが、特に旅行に適しており、
トランクに詰め込むだけでなく、さあ、Let's Go!って時に
着て出かけたいドレス。長い移動でもシワにならずラクチンだし
欧米などに於いては、アジアの美しい女性としてのアイデンティティも
表現できると想うのです。
喜和さんは、木曜、金曜、土曜日に
いらっしゃる可能性が高いそうです。
ドレス以外にも、靴やジュエリー、小物まで、
目を見張る楽しさに溢れたブティックなので、
ぜひ、うっとりとした時間を過ごすために、足を向けてみてください。
kiwa(西内喜和)ちりめんドレス
中央区銀座6丁目9ー16
ロシュビル2F
TEL03-3571-5100
火曜定休
営業時間12:00〜20:00
[王冠とあざみ]
2016年12月 1日 14:00
中央区リサイクルハウス『かざぐるま』は、区の環境推進課環境活動係に位置し、
①資源の回収
牛乳パック、食品用発泡スチロールトレイ、乾電池、布類、インクカートリッジの回収等
②リサイクルコーナーの運営
家庭で不要になった衣類・雑貨・食器等の委託品を、希望者へ有償または無償で提供
③不用品交換情報の掲示
かざぐるまで展示できない、大型家具や高額品を「譲りたい方」「譲ってほしい方」へ情報掲示
といった、資源のリサイクルが主体の店舗型事業です。
メインは②の不用品の売買。
つまり、街場でいうところの、リサイクル・ショップ、古着屋さんの機能があること。
下限は¥50~どんなに価値があるものでも最高上限¥3,000までの販売。
それよりも高い価格のものはないのです。
この『かざぐるま』。明石町と箱崎にあるのですが、嬉しいことに、わたしは、住まいからも、勤務する会社からも、それぞれ徒歩5分の距離にあるので、どちらも週1回の頻度で覗いておりまして、それはそれは信じられないほど想いがけない、素敵なアイテムをゲットしているのです。
『かざぐるま』の近隣には聖路加レジデンスやTキャットなどがあり、中央区ならではの、超・高所得の方が住んでいることが容易く想像され、それが影響してるのかどうか、検証のしようもないのですが、古着の玉石混交の中には、時に、世界の一流ブランド、例えば、シャネル、ミッソーニ、アルマーニ、サルヴァトーレ、グッチ、フェンディなどもあったりして。他には、銀座老舗の洋装店でお誂えしたと想われる特注品から、昭和初期頃に、洋裁の心得がある方がすべて手仕事で仕上げたドレスやコート、さらには一点ものの輸入小物まで、どんなに高価でも¥3,000を超えることは無いのですよ! サイズとテイストが自分の好みにぴったり合えば、ゼロの桁が2桁ぐらい違うはずのお品が、夢のような嘘のような価格でお買い物出来ちゃうのです。
洋服だけではありません。
小物やアクセサリー、食器まで、しっかりチェックしましょう。
足繁く通ったこの5年で、いまや、自分の所有物の6割~7割は『かざぐるま』で入手した物になりました。もはや、お着物や靴以外、デパートやブティックでプロパーの買い物をすることはありません。
また、東日本大震災の時には、わたしの実家が南三陸町という、甚大な津波被害に遭ったところだったため、着の身着のまま、高等学校へ避難した家族はじめ、なるべく多くの方に行き渡るよう、老若男女向け問わず、温かさ重視の衣料を、『かざぐるま』の安価に感謝し、手当たり次第に買い求め、幾つものダンボールで送ったものでした。
そのダンボールが避難所で開かれる瞬間にも立ち会ったのですが、避難生活が長引き、疲労困憊だった方々の目に光が宿り、素直に『装う喜び』を味わっていただけ、ささやなながら、力添えになったように感じました。
さて、わたくしも50歳を過ぎて、物を入手するだけではなく、やはり『断捨離』に目覚めたのですが、ここでも『かざぐるま』のシステムが手助けになっています。不用品の無償コーナー=タダで持って帰ってOKコーナーがあるので、自分には必要無いけれども、ゴミとして処分してしまうには偲びない物は、必要書類に明記し、無償で提供しちゃいます。
このように多様に利用価値のある『かざぐるま』。一度行っただけでは、なかなかブランドものに出会える確率は低いと想いますが、ご存知なかった方は、この機会に、ぜひ覗いてみてくださいませ。
ちなみに、もう、わたし『かざぐるま』が側にないと生きていけないので、中央区以外には住めません。。。
(^_^)