小説「祈りの幕が下りる時」に出てくる橋を小説中でカレンダーにメモされた月の順にご紹介していますが、今回は4月のカレンダーに書かれていた"常盤橋"近辺のご紹介です。
"トキワ"という名前の付く橋は、ご承知の通り並んで3橋あります。
まず、"新常盤橋"ですが、中央区の日本橋本石町と千代田区大手町を結んでいます。
新常盤橋から神田方面に少し行った室町4丁目にあるお蕎麦屋さん"室町砂場"は、天ざる発祥のお店ですね。
又、千代田区側になりますが、JRの鉄橋が日本橋川に架かっており鉄橋には旧国鉄の紋章が付けられています。
次は"常磐橋"です。常"盤"では無く常"磐"と書きますが、常盤は「金葉和歌集」から採られた様ですが、皿の様に壊れない様に、石という字を当てたとかいう話もある様です。現在は工事中です。
"常磐橋"は明治時代に石造りになりましたが、上の絵に描かれている石垣が、浅草方面に向かう江戸城外郭門で桝形の常盤橋御門の名残りの石垣です。
そして、3つ目の"常盤橋"です。
小説に登場するのは、この常盤橋だと思われます。