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◆ 京橋から光の歩行者天国へ

[隅田の花火] 2018年12月13日 14:00

こちらのビルが建っている場所は、何処だか分かりますでしょうか。

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今日は日曜日なので、銀座の歩行者天国に行ってみようかと、東京駅の八重洲口から歩いて来ました。ここはその途中、中央通りの京橋二丁目です。5分ぐらい歩きました。夕暮れの頃に銀座通りに入りたいのですが、まだ時間があるので京橋の街を歩き回ってみることにしました。

 

右が京橋トラストタワー、左が京橋エドグランという建物です。左下が明治屋の建物なので、分かった方も多いのではないでしょうか。

 

最近、急激に変わった京橋の街並み。特にこの中央通り・京橋二丁目の東京駅側は、通りぎわに面する4つのビルの高さが統一され、綺麗な街並みになったと思います。でも、その街の変わるスピードに自分自身が追い付けていない感じなので、いろいろと調べてみました。 

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この4つの建物は、右が「京橋トラストタワー」、真ん中2つは、歴史ある明治屋京橋ビルが取り込まれた「京橋エドグラン」、一番左は京橋の交差点に建つ「第一生命ビルディング」です。 

 

特に真ん中の京橋エドグランは2016年に開業、商業施設も多く入っていて、イベントも行われることがあるようなのですが、明治屋という歴史的な建物があるので、気分的にくつろぎたくなってくる施設です。

 

地階には、『中央区観光情報センター』もあるので、訪れた際には中を覗いてみることをオススメします。面白そうなスポットが見つけられるかもしれませんし、新な中央区の魅力を知ることもできるかもしれません。

 

右隣の京橋トラストタワーは、2014年に竣工、ホテルも入っています。歴史的なお話しをすると、隣の明治屋のビルが昭和8年竣工ですが、その時既にこの京橋トラストタワーの場所には「千代田生命」の大規模ビルが建っていました。

 

因みに、この京橋二丁目の中央通り沿いで一番早く建てられた大規模ビルは、大正時代の中期、今の第一生命ビルディングの場所に建てられた「星製薬」のビルだったようです。

 

中央通りを銀座に向かって歩いていくと、鍛冶橋通りと交差する、京橋の交差点に辿り着きます。

 

第一生命ビルディングを背にして交差点に立つと、目の前に立ちはだかるビルが、第一生命が所有する「相互館110タワー」です。110は「いちいちまる」と読みます。建てられた2012年が第一生命の110周年であることから名付けられましたが、次の110年という、世紀を超える思いも込められているのだそうです。

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56m程の高さですが、交差点に建っているせいなのか、とても威厳を感じさせる建物です。

 

この場所には大正時代、初代の「第一相互館」が建っていました。東京駅の駅舎で有名な辰野金吾の設計です。今の相互館110タワーは、その第一相互館のイメージを彷彿させるデザインで、3代目の建物となっています。

 

このタワーのウィンドウには、初代第一相互館の模型と柱の一部分が展示されていますので、どういうビルだったのかを知りたい時にはご覧になってみるのが良いかと思います。

 

そのタワービルの向かいに建つ建物が、「東京スクエアガーデン」です。

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敷地面積が結構広くて、壁面が中央通りから離れているので、贅沢でゆとりの感じられるビルになっています。緑が、これでもか!というくらいモリモリとしているので、そう感じられるのかもしれません。

 

このビルは2012年に建てられましたが、その前は京橋三丁目ビル、蛇の目ミシン工業ビル、片倉ビルなどが建っていた場所でした。頭2つのビルはそれぞれ村野藤吾、前川國男の設計だったというのも驚きなのですが、もう1つの片倉ビルは大正時代の意匠を引き継ぐ、特別な建物だったようです。 

 

今、この東京スクエアガーデンの鍛冶橋通り沿いには、この片倉ビルの立派なメダリオンが飾られています。このメダリオンの展示の裏には、片倉ビルの歴史を知ることのできる説明もあり、このメダリオンと下の模様の入った石材が建物のどの部分にあったかも分かりますので、こちらもご覧になってみると良いかと思います。

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さて、寒くなってきたと思ったら、夕方4時も近づいてきました。薄暗くなってきたのでそろそろ京橋を後にします。これで京橋の街ともサヨナラとなりますが、後日に夜景を見に行ってみましたので、ご覧になりたい方は京橋の写真をいくつかクリックしてみてください。

 

さあ、銀座通りに入ってみましょう。

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銀座通りの歩行者天国の時間帯を、みなさまご存知でしょうか。

   ◎実施日時:土曜、日曜、休日

     4~9月:正午から午後6時まで

    10~3月:正午から午後5時まで

冬は午後5時迄なので、あと1時間ほどで終わってしまいますね。

 

今は1年の中でいちばん日が短い時季です。なのでこれからの1時間は、暗くなっていく銀座の歩行者天国を堪能できる、1年の中でも限られた時間なのです。クリスマスの雰囲気も相まって、街がとても綺麗に変化していく時間帯です。

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銀座二丁目の交差点で向かい合う、ブルガリとカルティエの入っているビルです。元々、建物自体が美しい銀座通り。窓や街路のあかりが光りはじめるこの時間帯は、建物の中も映し出されて、建物がとても綺麗に感じられます。

 

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せっかくの歩行者天国ですので、1年の中の大切な1時間を、道の真ん中を歩いて堪能しましょう。銀座4丁目の交差点を越えて、道の真ん中から写してみました。歩行者天国でなければ、こういう写真はなかなか撮れません。左側に見えるのが銀座シックスですね。

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ここで、振り返ってみます。やっぱり銀座4丁目の交差点は雰囲気があって良いです。交差点の4つの建物がそれぞれの個性を主張しているので、いろいろ撮って楽しんでみてください。

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いかがだったでしょう。今年もクリスマスイブは休日ですので、銀座通りは歩行者天国。ぜひ道の真ん中で、光溢れる銀座の街に酔いしれてみてください。

 

半年かかって中央区を一周して、また銀座4丁目の交差点まで戻ってきました。もう少し上手く書きたかったと思いますが、結構楽しめた中央区でした。

 

 

 
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