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銀座と日本橋の中間地点「京橋」が最近アツい訳とは?

[柴犬] 2016年4月28日 14:00

 

中央区京橋。

銀座線の京橋駅、浅草線なら宝町駅。銀座と日本橋の中間にあたるこのエリアに、とてもお洒落でワクワクするような服飾・雑貨のお店が増えていることをご存知でしょうか?感度が高いのにどこかのんびりしている独特の空気。一体どうしてこのエリアに素敵なお店が集まりだしているのでしょうか?その理由を探るべく、特にワクワクする二店舗にお邪魔してきました!

  

  mindbendersandclassics

  (マインドベンダーズ アンド クラシックス)

   http://www.mindbendersandclassics.com/

   中央区京橋2-6-8-6F

   03-3564-1270 

DSC_4963.jpg

 

一見、ごく普通のビル。このビルの屋上に、ひっそりと宝箱のようにその店はあります。昔懐かしい手動のエレベーターを最上階まで上がり、さらに階段で屋上へ。するとなんと!

 

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隠れ家のような小屋が出現。屋内のような屋外のような不思議な空間。空に浮かぶようなこのお店の正体は、ヨーロッパのアンティーク・ヴィンテージショップです!店主の横見さんにお話しを伺いました。

 

 

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 ―アンティークショップにぴったりの素敵なロケーションですね...!

「このお店は2007年ごろから夫婦でやっています。もともとイギリスでこういった仕事をしていて、日本でお店をしたいと思い、帰国して店舗になりそうな場所を探していました」

 

 ―こういった高感度なショップって、代官山あたりにありそうな印象ですが、なぜ中央区、京橋に...

「実は最初はやはり西側で探していました。でもピンとくる物件になかなか出会えず、段々と東に流れてきて...という感じです。馬喰町や小伝馬町あたりが面白くなってきているよ、というのは仲間からも聞いていて」

 

 ―そうそう、馬喰町~小伝馬町~人形町エリアは、今すごくおしゃれなカフェや雑貨店がどんどん増えてきているんですよね。

「古いものを扱うお店なので、古いビルがいいかなと思っていたんです。それで、このビルが見つかって。手動エレベーターとか面白いですよね。この小屋は屋上にポツンと建っているだけなのですが、元々はギャラリーでした。オーナーさんが変わってから空き家状態になっていたものを、自分たちで改装して」

 

 ―なんと!このおしゃれ空間はセルフリノベーションでしたか。

 

 ―横見さんの穏やかな雰囲気が作る心地よい空間。そこに置かれた素敵なお洋服は?

「商品はフレンチアンティークが中心で、19世紀~1950年代くらいのもの。その頃は職人さんが手作業で作っていました。今同じようなものを作ったら...すごくお高くなっちゃうでしょうね(笑)洋服はメンズもレディースもあります。お店にはあまり出していませんが子供服もありますよ!」

 

 ―本当に素敵なお洋服ばかりです。買い付けなどに行かれるのですか?

「年2~5回ほど買い付けに行きます。ちょうど今、夫が行っています。車でフランス全土を回って。お店で買い付ける事もあれば、現地の専門の方のところに行ったり」

 

 ―そうなんですか!大変な労力と体力によってこんな魅力的なお洋服が集まってるのですね...。お店の場所がちょっと秘密めいていて分かり辛いですが、客層はどんな感じなのでしょう?

「そうですね、やっぱりヨーロッパアンティークがお好きな方と...あとデザイナーさんが。ここで見つけてくださったヴィンテージ服や生地、レースなどを参考に、新しいお洋服を作ったり」

 

 ―なるほど!!

  

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終始笑顔で優しく応えてくださった横見さん。中央区が面白くなってきていると仲間内で話題になっている理由は「古いものを愛おしく思う」という部分にあるのかもしれません。そんなマインドベンダーズ アンド クラシックス、秘密の屋上にぜひ足を運んでみてください!

 

  

さて、次のお店はご存知の方も多いかもしれません。

  

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  Galerie non(ギャルリー・ノン)

 

    http://www.batta.co.jp/

     中央区京橋2-10-10

     03-5159-0351

 

  

中央線の西荻窪で15年以上。若い方からマダムまで、センスの良い方に愛されて続けているギャルリーノンさん。ここ京橋にショップを開いたのは5年ほど前。西荻からの暖簾分け?と思いきや、実は元々中央区にあった会社なのでした!京橋店の城島さんを訪ねてみたところ、京橋について大変面白いお話しを伺えました!

 

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 ―元々こちらにあったお店だったのですか?

「いえ、お店ではなく、事務所があったんです。この辺に事務所を置いたのは、なんと言ってもアクセスの良さ」

 

 ―事務所がお店に変わったきっかけはなんだったのですか?

「このあたりには知り合いのお店も多いのですが、そのうちの一人が、当時の事務所の近くに空きビルが出たのを教えてくれたんです。それで、引っ越して。一階にお店を出しました。上は事務所になっています」

 

 ―商品は、オリジナルのお洋服とセレクトされた雑貨などですね。

「そうですね、雑貨はセレクトとオリジナルと両方あります。セレクトは、海外の音楽や、リトアニアの食器、アフリカの茶匙など他では見られないような面白いものを揃えています」

 

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 ―プレゼントにも良さそうですね!オリジナルはどんなものが?

「波佐見焼や越前塗りの一人前食器セットなどがあるのですが、それらに合わせた受け皿をオリジナルで発注して職人さんに作ってもらっています。カップを置いても良いし、一枚で使っても。ピッタリサイズでガタガタしませんし、なかなか無いものです。」

 

 ―メインのオリジナルのお洋服についてお聞かせください。ノンさんのブラウスには熱狂的なファンもいて、遠くから買いに来られる方も珍しくはないんですよね。

「洋服は、天然素材で、流行に左右されない飽きのこないデザインにしています。仕立てにもとてもこだわって作っています。いくら素材やデザインが良くても着心地が悪かったら長くは着られないですから」

 

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 ―ものすごく細かいピンタックです...!うっとりします。年配の女性がこういうブラウスをマニッシュに着ていたらとても素敵ですね!

  

 ―京橋も長いんですよね。いかがですか?

「いらっしゃるお客様は、西荻とは全然違いますね。この辺はサラリーマンが多いので、うちのような店はちょっとどうかな...と思ったのですが、思わぬ方々がお見えになるんです」

  

 ―どんな?!

「外国人の方です。中国やヨーロッパ。この辺はそもそも骨董街で、それを楽しみに近くのホテルに宿泊する外国人の方が多いんです、ほんとに。その方々が、うちを覗いていくのですよね」

 

 ―なるほど!京橋は東京アートアンティーク(※)の舞台でもありますしね。

「それから、近隣の大企業にお勤めするクリエイター、広告代理店関連の方も。ふらりと入ってこられますね」

 

 ―この界隈はギャラリーも多いですものね。

「ギャラリーといえば、楽しいこともあったんですよ。うちはアーティストさんの作品も展示販売しているのですが、まさにそのアーティストさんが偶然訪れてきて。うちで扱っていることをご存じなくて、こちらもアーティストさんのお顔は存じ上げてなくて。全くの偶然で...。『ぼくの作品がある!』ってとても喜んでくださって。すぐそこで個展を開かれていたそうですよ。面白い偶然もあるものだなあと」

 

 ―うわあ、すごくいいお話ですね!

「うちは、衣・食・住・芸を旨としてやっています。ぜひ、お店に遊びにくてください。なにかしらあると思いますので(笑)」

 

 ―お忙しいところありがとうございました。

 

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【※東京アートアンティーク:京橋のギャラリーや骨董市を気兼ねなく回れるイベント。詳しくはこちらのサイトをご覧ください

  →http://www.tokyoartantiques.com/

 

 

京橋には他にも素敵なお店がいくつもあります。ちょっと歩けば、かの有名な「奥野ビル」も!アンティークがお好きな方、人とはかぶらないオリジナリティのあるものをお探しの方、巨大ショッピングビルもいいけど秘密の一軒家でお買い物してみたい方...ぜひ、京橋にお散歩しに来てください。ワクワクするような、今まで知らなかった世界に触れるような...そんな出会いが待っているかもしれません!

  

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ちなみに、日本橋のCOREDO室町から京橋経由で銀座数寄屋橋あたりまで、普通に歩いて30分ちょっとです。危険な場所も通りませんし、ほどよいオススメお散歩ルートです。

 

 

 
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