中央区には今でも銭湯が9軒あるのをご存知ですか?
今日はそのうちの1軒金春湯♨をご紹介します。
金春湯♨は1863年(文久3年)に銀座で開業しました。14代将軍 家茂の頃ですね。
場所は銀座八丁目の金春通り沿い。現在はビルの中にある為、うっかりすると見過ごして
しまいますが、金春湯♨の青い看板と入り口の横にある花屋さんが目印です。
ビルの中に入るとまずは下駄箱がずらり。その脇には素朴な料金表がありました。
下駄箱の右、手前が男湯、奥が女湯です。
ドアを開けるとすぐ横に番台、正面にはいかにも年代物の大きな神棚があります。
お店のホームページによると大正時代に作られたものだそうです。
脱衣所の天井は吹き抜けになっていてとても開放的です。昔ながらの扇風機も付いているので暑いこれからの季節にはありがたいですね。
さて、浴室に入るとまず目に飛び込むのが錦鯉と春秋花鳥の見事なタイル絵です
いずれも章仙描く鈴栄堂製の九谷焼です。
特に湯船の上を飾る錦鯉はまるで池の中を泳いでいるようです。
もちろん富士山のペンキ絵もあります。
金春湯♨の富士山は日本で2人しかいないペンキ絵師のうちの1人、中島盛夫さんの作品だそうです。
男湯と女湯で異なる富士山が描かれています。実際に見ることができるのはどちらか一つだけですが。
浴槽は2槽あります。大きい浴槽にはジェットバスが付いていて、腰かけた状態で心地よい刺激を与えてくれます。
尚、浴室内にはボディソープ、シャンプー&リンスが備え付けてあるので、タオルさえあればお買い物帰りに汗を流すことができます。(第2・第4金曜日のふれあい銭湯デーにはボディソープ、シャンプー&リンスは設置しませんのでご注意ください。)
皆様 是非一度金春湯♨にいらしてください。
営業時間 14:00~22:00 定休日 日曜祭日
東京都中央区銀座8-7-5 ℡03-3571-5469