月島の魅力はいろいろありますが、やはり〝食文化〟の豊かなエリアだということは皆さんご承知のことと思います。
もちろん〝もんじゃ焼き〟は堂々の名物料理ですが、その紹介は次回に委ねて、今回はそれ以外のおすすめの〝ローカルフード〟を訪ねてみましょう。
まずは、有名な〝レバーフライ〟を楽しみましょう。最も有名なのは発祥の店とも言われている〔ひさごや阿部〕さん。住所は佃ですが、月島駅からもほど近く、まち歩きのお供に定番となっています。
月島町内では、観音様脇の〔ミートショップ緑川〕さんや、その一本隅田川寄りの通りにある〔持ち帰りの王道〕さんでも買い求めることができます。なんでも、月島エリアでは戦後多くの工場勤務の方や港湾関係の方が多く、労働で疲れた体に合うように、安くて栄養価の高いおやつ感覚の食べ物として普及したとのことです。 何とも懐かしい味がします。 次に路地の名店〔げんき〕さん。うっかりすると見過ごしてしまいそうな場所に、いかにも通好みの佇まいを見せてくれています。 ここの〝牛もつ〟は固定ファンの多い抜群の味。ただし、夕方早くに閉まってしまうので、まず早めにここで舌を鍛えて、本格的に飲み歩きに出かける御仁も多いようです。
さりげない店内の雰囲気も捨てがたいものがあります。
さらに洋風では、これも路地に独特の存在感を示してくれるのが〔喫茶パーラー・ふるさと〕さん。知る人ぞ知るハンバーガーショップです。喫茶店から衣替えした店ですが、五反田の名店〔フランクリン・アベニュー〕での経験を活かしつつ店主が心をこめて下町バーガーを提供してくれます。しつこくなく、濃厚でジューシーな味が口の中に広がります。
最後に、月島の隠れた名産品〔月島・地ビール〕を買いましょう。町内では三丁目の〔駿河屋〕さんほか何店かで購入できるほか、メニューとして出してくれるもんじゃ屋さんもありますよ。酒税法上は〝発泡酒〟ですが、ドイツで学んだ製造法を活かして小さな工房で製造しているということで、深い味わいを楽しむことができます。2種類あるので是非飲み比べてみて下さい。
月島には〝もんじゃ焼き〟以外にも様々な地元の味があります。いろんな路地を訪ね歩いて、意外な発見を楽しめる〝アメージングタウン〟なんです。さあ、是非お試しあれ。
続きを読む: 月島七不思議~第5話「ローカルフードの町」