日本橋小舟町を散策中「伊場仙」という扇子屋さんを見か
創業者伊場屋勘左衛門は元々
家康の岡崎城より浜松城への進攻の際には勘左衛門も同行し一助を担い、家康の江戸入府時は勘左衛門を始め気心知れた三河、遠州、駿河の職人を何千人と引連れ、築城、河川、荒地の埋立、干拓に当たらせ町整備に貢献したそうです。
元禄の頃は御用商人として苗字帯刀を許され、吉田の姓を授かり、土建業から紙、竹材を扱うようになりました。江戸後期にはその素材を生かし江戸扇子、団扇を扱い始め、浮世絵の豊国、国芳、広重の版元としてその名を江戸市中に広めました。
扇子は将軍、大名から大奥に至るまでの重要な必需品として、又団扇片手に粋な町人が花火見物する姿を想像し、江戸文化の繁栄の礎になったのではないかと思います。
「伊場仙」は現在デパートを中心に展開、伝統を守る江戸扇子を扱うのは東京では唯一とお聞きしました。今年は特に節電の夏を向えます。
江戸情緒の味わえる「伊場仙」の扇子、団扇をお一ついかがですか。