昨日8月23日は、二十四節気でいう「処暑」。
暑さが峠を越えて後退し始めるころらしいのですが・・・
午前7時すぎ、今日も暑くなるんだろうなぁ~と思いながらの出勤途上、見上げると、銀座の空は、はや秋の訪れを感じさせるきれいな雲でした。
写真でわかってもらえるかどうかの控えめな虹でしたが、久しぶりに見た虹でした
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お岩さんゆかりの寺社めぐり
夏といえば怪談ですから・・・ 東海道四谷怪談 「神谷伊右エ門 於岩のばうこん」 (歌川国芳)
毒薬を盛られたお岩さんが、髪を櫛で梳くと、ごっそり髪の毛が抜け・・・という四谷怪談の名場面「髪梳き」が、私にはあまりにもインパクトが強すぎて、何か「お岩さん=怖い人」のような印象を持ってしまうのですが、そもそも、お岩さんは、何も悪いことをしてないんですよね。
ということで、新川にある「於岩稲荷田宮神社」のことを調べていると、四谷にも同名の「於岩稲荷」があるらしく、そもそも「四谷怪談」なのだから、こちらがご本家ということで、お岩さんゆかりの神社、お寺を訪ねてみました。 まずは、於岩稲荷田宮神社(中央区新川2-25-11) 最寄駅は、京葉線、日比谷線の八丁堀駅です。 鍛冶橋通りから入った車の往来の少ない通りに面した静かな一角にあります。敷地は、初代市川左団次の所有地だったとのこと。 後述の四谷の於岩稲荷が明治12年に火事で焼失したのを機に、当地に移転したとのこと。 この社殿も、昭和20年の戦災で焼失しましたが、戦後、四谷の於岩稲荷とともに復活して、現在2つの稲荷神社があるそうです。
ここからは、中央区ではなくなるのですが、四谷の於岩稲荷田宮神社(新宿区左門町17番地) 最寄駅は、丸の内線四谷三丁目駅。 こちらも、外苑通りから1本入った閑静な住宅地にあります 神社の歴史が詳しく書かれた説明書が、本殿の縁側に置かれていました。 お岩さんは、江戸初期に実在した人で、信心深く、その信心のおかげで田宮家が隆盛したのに近隣の人々があやかろうと、屋敷社を「於岩稲荷」と呼んで、信仰するようになったのが始まりだそうです。 続いて、於岩稲荷陽運寺(新宿左門町18番地)は、於岩稲荷田宮神社と通りをはさんですぐ近くにあります。 於岩稲荷田宮神社(近くの赤い幟)から於岩稲荷陽運寺(遠くの赤い幟)を見ると、こんな感じです 於岩稲荷陽運寺には、「お岩さま縁の井戸」がありました。
最後に、妙行寺(豊島区西巣鴨4-8-28) 最寄駅は、都電荒川線の新庚申塚駅。お岩通り商店会を通って到着 お岩さんのお墓があります。何で西巣鴨にと誰でも思うらしく、明治42年に当地に移ってくる前は、妙行寺は四谷にあったとのこと。納得。 今回、お岩さんゆかりの場所をまわり、各所の説明板などを読んで感じたことは、四代目鶴屋南北の創作者としての力量のすごさですね。当時の江戸庶民に親しみのある人物(お稲荷さんの名前にまでなっていたお岩さん)、赤穂浪士のあだ討ち、そして当時起こったショッキングな事件をうまくミックスして、なんとも魅力的なエンターテインメントを作り上げてしまいました。そして、その作品は、初演後190年近くたっても、夏になると決まって上演されるほど、時代を超えて人気の演目であり続けているのですから
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