テンペラ画の名画紹介①(「受胎告知」フラ・アンジェリコ、プラド美術館)
6月4日から、マロニエ通りに面したギャラリー銀座で、「テンペラ画の中世彩飾写本細密画個展」が開かれています テンペラ画の、テンペラの語源は「まぜる」という意味で、顔料と鶏の卵の黄身を混ぜて描くことに由来するそうで、発色が美しいのが特長です
ちなみに、同じ中世の画法でも、漆喰を壁に塗り、それがまだ生乾きのうちに、水または石灰水で溶いた顔料で描くのが、フレスコ画です。
この個展の主催者であり、作品の制作者でもある塩見知之先生(大正大学名誉教授)は、中世ゴシック絵画の理論を研究される傍ら、テンペラ画の美しさに魅せられて、画法や額縁の制作方法をご自身で学ばれ、毎日ご自宅でテンペラ画を描いてこられたそうです
テンペラ画というと、何か「古めかしい絵」という印象があったのですが、会場のテンペラ画の色鮮やかさに驚き、認識を改めました。
本当に、輝くような色、色、色です
本日紹介した個展は、6月9日(土)まで開催です
ギャラリー銀座の場所は→ こちら
テンペラ画の名画紹介②(「ヴィーナスの誕生」サンドロ・ボッティチェッリ、ウフィツィ美術館)