商業の中心地・ 中央区 には元気な、にぎわい商店街が数多くあります。
地元から愛され、住民とともに栄え、親しみのある商店街を、特派員が訪ねて、見て、聞いた商店街の"今日そして明日"。そのイキイキとした魅力と活力、とっておきの情報などをお伝えしている、 中央区 の商店会・商店街を紹介する「特派員の商店街訪問」第17弾です。
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◎特派員の商店街訪問(第17回)◎
新しい発見のある懐かしく心和む街/ 甘酒横丁商店会
人形町通りのちょうど中間あたりを東へ明治座方面に入って行く通りが甘酒横丁です。
昨年TVドラマ"新参者"で日本全国にその名を知られた通りです。
3月9日、日本橋人形町2丁目の甘酒横丁商店会さんをお尋ねしました。
商店会の会長でおられる、佐々木酒店の佐々木誠治様がお忙しい中快くお会いして下さいました。
佐々木酒店は、大正3年の創業とのこと間もなく100年になります。
Q: 早速ですが、商店会の沿革を教えてください。
会長: 最初は、通りに設置した街灯の料金徴収のためのものでした。その後昭和57年に街灯が区の所管になった時、"甘酒横丁親睦会"を作りました。連合会には、平成21年入会で31or 32番目ですから会としては新参者ですね。
Q: 商店会の区域と会員数を教えてください。
会長: 平成21年は、人形町通りから浜町川緑道までの通りの両側のお店63店でした。
昨年、通りの延長線にあたります、浜町緑道から清洲橋通りまで( こちらは浜町2丁目 )入っていただき69店になりました。
Q: お店の分類はどのようになっていますか。
会長: 食べ物、飲み物に関係したお店が約半分、雑貨、衣料品関係等が半分というところでしょうか。歩いていただけばわかりますが大変バラエテイに富んだお店に出会えます。
Q: 歴史あるお店もたくさんありそうですね。
会長: この通りでは、岩井つづら店さんが一番古いですかね。江戸の末期からとのことです。
志乃多寿司さん( 明治10年 ) をはじめ、明治から大正にかけてのお店がたくさんあります。
Q: お客様の層はいかがでしょうか。
会長: 人形町、水天宮、明治座のお客様がお寄りくださるのが多かったのでどちらかと言えば年配者の方が中心でしたが、昨年のTVドラマ"新参者"の効果で若い人たちが増えましたね。北海道や関西方面からも態々来てくださる方もおります。それに中国(本国)、台湾、韓国の方もたくさん見えられています。テレビの力はすごいですね。
Q: 商店街のアピールポイントを教えてください。
会長: この通りにあるお店は個人商店が中心ですので、それぞれのお店が切磋琢磨し、その個性を発揮して街を盛り上げておられます。その結果、どこか懐かしく、心が和み、心が癒される街として皆様に愛されております。
Q: この商店街で近々開催されるイベントなどありましたら教えてください。
会長: 毎年、桜まつり を商店会として行っています。
今年は、3月27日(日)を予定し、甘酒の御接待を致します。
また商店会で福引券を手に入れた方は楽しい福引が出来ます。
ぜひご参加ください。
場所は、緑道の弁慶像のところ、11:00~13:00 です。
ポスターをご覧ください。
ちなみに会長様の今年の桜開花予想情報は3月25日だそうです!
Q: 最後に会長様の今後の抱負、熱き思いをお聞かせ下さい。
会長: 先ずインフラ整備ですが、人形町通り 、清洲橋通りとすっかりきれいに整備されましたので次は甘酒横丁通りの番です。区長並びに関係部署にお願いに上がりたい。
商店会の活動については、現在の通りという"線"から人形町、浜町を含めた"面"での活動にもっていきたい。スカイツリーも間もなく完成しますし、秋葉原も近いので観光客誘致へのアプローチも考えていきたい。
文化、歴史面では、川口松太郎さんの"明治一代女"の舞台はこちらが本家であることをアピールし、浜町川の跡である緑道にでもそれに関する碑などを作りたい。(両国橋から浜町公園方面への隅田川沿いの道路には"浜町河岸通り"の道標が立っているが、、。)
しかし、街全体としては、あくまでも下町の雰囲気は残していきたい。
あとがき
在りし日の浜町川のこと、力道山ジムや映画館、寄席のことなど豊富な経験、知識が次々と披歴され時間の経つのも忘れてしまいました。(ご紹介できないのが残念です。)
佐々木会長様のざっくばらんなお人柄に接し楽しい時間を過ごさせていただきました。
甘酒横丁商店会の益々のご発展を確信し、改めてお礼申し上げます。
ありがとうございました。