今年の5月連休は混雑を避け遠出をせずに済ませようと思っていました。幸い、新橋演舞場の五月歌舞伎夜の部が「鬼平犯科帳」上演、江戸東京博物館が「東海道五十三次展」開催、これをセットで訪れ、思い切りお江戸気分に浸りました。
家内と二人で5日昼過ぎから「五十三次展」(正確には、日本橋と三条大橋が入り五十五次)を見学した後、少し霧雨模様でしたが、折角なので歩いて演舞場に向いました。両国橋を渡り、江戸通りから中央通りを経て、少しばかり晴海通り、やがて東銀座です。約1時間半でした。
「鬼平」は世話物風で、吉右衛門さんの長谷川平蔵はさすがに堂に入ったもの。盗賊の対立する兄弟を演じる錦之助さん、染五郎さんも熱演でした。席が1階の花道の横でしたので、大詰で吉右衛門さんが颯爽と退場していく場面も間近に見ることができました。次の「於染久松色読販」、福助さんの七役も素晴しく、これまた歌舞伎の醍醐味を堪能することが出来ました。
ちなみに、3月には歌舞伎座で元禄忠臣蔵の内、団十郎さんの「南部坂」と仁左衛門さんの「綱豊卿」を一幕見席で見ました。劇場も良くて役者さんも揃うと、歌舞伎は楽しいですね。
というわけで、お江戸情緒に浸った連休の一日でした。 以上