6月に晴海埠頭を入出港した記憶に残る船について記します。
にっぽん丸も25・26・28日と入港しましたが何よりも私の記憶に残ったのはメキシコの帆船とイタリアの豪華客船でした。
CUAUHTEMOC 1,153トン メキシコ船籍 海軍の帆船
乗員がヤードから下りてしまった写真です。
6月6日 13時30分 入港 6月11日 14時出港
帆船ですが東京港湾内は交通量が多い為に帆を立てて航行は出来ません。
でも入港に際して帆を降ろしたヤードには上段から下段まで乗員が上段から3人、4人、5人・・・・と横に並び下段になる程、多く並びます。
小雨が降っていたのでヤードに立った乗員は黄色の雨合羽を着ていましたが白い船が美しく見えました。
この帆船は朝、横浜港を出港したのですが横浜で帆船を見送り晴海埠頭で又この帆船を出迎えている女性に会いました。
6月11日14時の出港の日は晴れていました。
ヤードには白い制服姿の乗員が並び青空に美しく映え、御宿(千葉)に向けて出港いたしました。
1609年にメキシコの船が御宿近海で遭難した際、浜の漁民や海女達が救助し大多喜城主本多氏が日本船でメキシコに送り届けたという事でその400年を記念して御礼もかねての来日です。
COSTA CLASSICA 52,926トン イタリア船籍 客船
6月11日8時入港 6月12日14時出港 6月28日12時入港 6月29日19時出港
この船は11日に長崎から来て晴海埠頭に停泊し12日に神戸に向けて出港し28日晴海埠頭に停泊して29日に長崎を経由して日本を離れました。
11日夜と28日夜の停泊中の船は大変に美しく中央区の夜空を飾っていました。
29日19時の出港時はボーッウ~と汽笛を鳴らし岸壁をゆっくり離れると右にコースを取りレインボウブリッジの手前で左に舵を戻しレインボウブリッジを真っ直ぐにくぐって見えなくなりました。
宝石箱が小さくなって消えて行くようでした。