日本橋老舗リレーツアー参加してきました(VOL.2)からの続きです。
次に向かいましたのは、こちらも当初のスケジュールには含まれていなかった「にんべん」さんへの訪問となりました。
にんべん
元禄12年(1699年)から創業310年になられる、江戸時代から続く大店さんです。
急な訪問にも、快く、にこやかに、そして気さくに対応してくださった専務さんです。
HP:http://www.ninben.co.jp/トップページの店舗の画像の数ヶ所をクリックすると店舗の中の様子が見ることができます!)
地階に「にんべん」さんの3世紀を物語る、有名な「日本(世界でも)初の商品券」や「現金掛け値なし」の看板など、大変貴重な資料や浮世絵などが展示してあり、いろいろと面白くも、興味深くご説明いただきました。
ないしょ話幕末の薩摩・長州藩が活躍()していたころ、無理やりお金を借りにきて、借用書を置いて行った・・・・・・・。
また、その他にも、新撰組の永倉新八さんがいらして、お店側に「お金を借りていただきたい」旨の証書を書かせた上で、借用書を置いて行った話・・・・・・・・・・。
いずれもお金が戻ってきたかどうかは不明とのこと・・・・・・というアクドイ、本当にあったお話など、とても面白かったです
落語の「百川(ももかわ)」という話でもお馴染みの、日本橋に実在した料亭を描いた浮世絵です。記憶が定かではなくお恥ずかしいのですが・・・・歌川国芳の作とか・・・・。
ないしょ話「百川(ももかわ)」は幕末のペリー来航の際に幕府が接待に使った料亭で、にんべんさんのほど近く、現在の福徳稲荷神社のあたりにあったそうです。
次は、いよいよ秘かにすご~く楽しみにしていた「割烹とよだ」さんでのランチです
http://gwill.co.jp/toyoda/index.html こちらも文久3年(1863年)から続く老舗さんです。当リレーツアー主催「日本橋めぐりの会」HP:http://www.ninben.co.jp/meguri/の代表兼日本橋プロデューサー・ガイドの川崎晴喜さん&参加者7名の計8人は、雪見障子からお庭が眺められ、歩き疲れた足には嬉しい掘り炬燵のある「紅葉」というのお座敷へご案内いただきました(長い歴史の中で、名だたる政治家や貴賓、著名人の方々もご利用なさったとうかがい、ちょっと緊張~です)。 食事が出されてからまもなく、四代目大旦那さんの後を継がれ、現在の包丁を握る五代目の若旦那:橋本亨さんが自らおいでになり、ご説明くださいました。 ないしょ話若旦那さんは、他の老舗日本料理屋での修業後、実家の「とよだ」に入り、その後は在ドイツに日本大使公邸の料理長を務めた経歴をお持ちです。また、若旦那さんのスペシャリテとして、つとに有名なのが「はも料理」と「江戸前穴子の白焼き」 です
「とよだ」さんは、あの「日本橋の魚河岸」に文久3年(1863年)寿司屋の屋台開業なさり、その後、本石町に店舗を構えられ、現在の場所へ移られました。 お弟子さんが見せてくださっているのは、明治30年ころの「とよだ食堂」「仕出し料理」の店舗の写真、明治5年に本石町に新築した際にお祝いを持って来てきださった方々の名前を記した「澤山持込帳」(←名簿の名づけ方が粋ですね)です。
ないしょ話そして、なんと「とよだ」さんも幕末の薩摩・長州藩、新撰組などの被害( )に遭われていて、借用書が残されていて、やはり返金されたかどうかは不明・・・とのことでした。それから、日本橋魚河岸で屋台で営業をなさっていた頃の、お寿司屋さんでは、例えば「カツオ、握ってくんねえ」と頼むと6貫出てきたそうです(現在は2貫が多く、1貫のところもありますネ)。
お料理は、お刺身、西京焼き、がんもどきと根菜などの炊き合わせ、天ぷら、「とよだ」名物芝海老の揚げしんじょなどなど・・・・・・想像以上に盛りだくさんの内容で、大満足でした 江戸前の濃いお味を想像しておりましたが、クリアなお出汁が随所に効いた、関西風とはいえ薄味ではない美味しい端正なお料理でした 。
お食事が終わってから、解散となりました。 今回、初めて参加させていただいたのですが、日頃ウロウロ歩き回っている日本橋界隈、本当に表面しか見ていないことに改めて気づきました。 お店の方々のお話を伺えたり、通常は拝見できないものを見せていただいたり、大変興味深く、楽しく、貴重な体験ができたツアーでした。もっとお時間があればいいのに・・・・・・・と、正直に思いました。
また、私は1名での参加だったのですが・・・・・・・・・・。私の他の6名は、千葉の方からご参加のお仲間さんでした、が、分け隔てなく仲間のように声をかけてくだり、一緒に楽しくまわっていただけたことが本当に感激でしたあの日、ご一緒くださった皆様、本当にありがとうございました。
最後に、この「日本橋老舗リレーツアー」は、大変お薦めでございます