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◆まち歩き文化コースはじまる ~第1回「日本橋コース」は好評!

[巻渕彰/写楽さい] 2009年8月 3日 08:45

中央区 観光協会設立50周年記念事業のうち、「まち歩き文化コース」(詳しくは観光協会HPで)がいよいよ82日(日)から始まった。歴史・文化・伝統のある中央区の街を歩きながら見聞を広めて、魅力を知ってもらおう、と企画されたもの。


0913_b01_090802allnihon.jpg 1回にあたるこの日、午前中はかなりの雨で午後の開催がどうなるか心配されたが、天の恵みか集合時には曇り空で、雨はひと休み、蒸し暑いが日照りのない分助かる。


集合場所の日本橋南詰東側交番前に集まった参加者は20人ほど、夏休みに入ったことで数人の子どもさんも加わる。今回のガイドは「中央区文化財サポーター協会」の4人が担当した。午後2時からコース説明、注意事項伝達などを終え、2組に分かれてコースに出る。(写真はそのスナップ)


日本橋コースは一般のまち歩きでも人気のあるところ。お江戸で一番の賑わいを見せた足跡をめぐる。江戸橋広小路だった南側から歩く、名水白木屋井戸跡、旧白木屋(コレド日本橋)、西河岸地蔵尊、竹久夢二・港屋ゆかりの地、一石橋迷子知らせの石標を経て、常盤橋門跡へ向かう。


明治10年(1878)改架という、古い石橋の常磐橋(常盤橋ではない)では、あちらこちらに入ったひび割れを目の前にして感嘆の声が聞こえる。日本銀行本店本館前では、その威厳の建物に目を奪われる様子。貨幣博物館で短時間ながらの見学と休憩をとる。


三井本館、かつての三井越後屋である日本橋三越からむろまち小路へ。このあたりは商店が並ぶが、日曜で閉まっているところも多い。このため平日は混むところも空いていて歩きやすい。三浦按針屋敷跡を経て、日本橋魚河岸跡へ。江戸初期から栄えてきた魚市場が同じ中央区の築地に移転したのであるから、中央区にとっては大事な歴史・観光スポット。その歴史を知ることが伝承の重要なことである。終わりに近づいたころから、小雨が降りだしてきた。国指定重要文化財の「日本橋」橋上で、五街道の基点となった道路元標、まもなく100年を迎える日本橋の装飾などを眺めつつ、2時間のまち歩きを終える。


今回の参加者の多数は 中央区 在住の皆さん。表通りは見たことがあるが、横道や史跡などゆっくり知る機会も少ないようで、はじめて歩いた、知った、という声が聞かれた。なかでも印象的だったのは小学生の子どもさんで、一生懸命にノートに書き留めたり、店舗シャッターに描かれた浮世絵を何点か見て、「なぜ、どの絵にも富士山が描いてあるの?」と質問され、子どもたちの鋭い観察力にこちらもびっくり、興味津々だった姿がうれしい。