月島のガッチャマン、黒野富太郎さんは中央区文化財サポーター協会の会長を務める傍ら、区内の小学校をめぐり、中央区の歴史、文化を楽しく、わかりやすくお話しております。 先月も区内の橋、特に『勝鬨橋』の架橋の歴史、橋へのおもいなどのお話をしました。今月は24日に、京橋築地小学校で九条武子歌碑や森孫右衛門の供養塔がある浄土真宗本願寺派本願寺築地別院(通称築地本願寺)のお話をします。よい子達が毎日、校舎の窓から仰ぎ見る大建築家伊東忠太の昭和9年の作品、築地本願寺の古代インド建築様式の事など面白いお話が聞かれますョ。
勿論、皆様方で中央区の歴史、文化、観光に興味をお持ちになり、いろいろ体感されたい方がおられましたら、中央区文化財サポーター協会には黒野さんをはじめ多士済々の面々が揃っておりますので、区の文化・生涯学習課を通してお問い合わせ下さいとのことです。
さて、この古代インド様式の建造物の本堂正面の円屋根妻部には菩提樹の葉をモチーフにした輪郭、中央は仏教のシンボル、蓮の花が見える。又、本堂にはいろいろな動物が居り、象、牛、猿、鳩などなど。その他に人面なのか動物なのか、怪獣か、名付けてグロテスク。口から階段の手すりが出ているという鬼才、伊東忠太の木彫だ。
そういえば、国立市にある一橋大学の兼松講堂は昭和2年完成の伊東忠太の作品だが梁や柱に水木しげる顔負けの怪しげな動物や怪獣が100体ぐらい封じ込められております。こちらは一般には公開されて居りませんので許可を得て御覧になってください。
ドームくん