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◆秋の中央区文化財めぐり ~歴史的建物を1日コースで訪ねる~

[巻渕彰/写楽さい] 2009年11月 9日 09:30

11月8日(日)、「秋の中央区文化財めぐり」(中央区教育委員会主催)が東京文化財ウィーク2009の企画事業として開かれた。この日の講師は岡本哲志(おかもと・さとし)氏、去る10月22日放送のNHKテレビ「ブラタモリ」銀座案内で登場された。


0913_091108_bunkazaimeguri0.jpg 朝9時半、参加者20人を乗せたバスは郷土天文館(タイムドーム明石)を出発し、明石小学校へ向かう。今日のために校舎の屋上まで上り、震災復興事業初期の建物を身近から見られた。その先には聖路加看護大学の十字架が望める。銀座では開店前の「銀座ライオン七丁目店」の店内を見学、昭和初期の建造で内部の装飾に目を奪われる。いまや銀座名物の"路地"を渡り歩きながら数寄屋橋公園へ。泰明小学校は同じ震災復興事業であるが、明石小学校とは様式を異にする(写真=泰明小学校内部写真を見ながらの解説)。


午後は東京国際フォーラムから歩き始め、さきごろ復元された「三菱一号館」の内部を見る。「明治生命館」では見学コースをまわり、「近代建築の傑作」を実感する。京橋では中央区指定文化財の「明治屋京橋ビル」を外観から眺める。やがて最終ポイントの「高島屋東京店」に着く。この6月に百貨店としてはじめて国重要文化財に登録された建物である。2組にわかれ、同店コンシェルジュから詳細な解説を受ける。一周を外観し、内部では見学と説明があり、大理石で囲まれた内装に重厚さを感じる。創建時のエレベーターで屋上へ。名物だった象の「高子」に思いを馳せる。今もその名残が「塔屋」にあったのだ。まもなく午後4時、ここで文化財めぐりを終えた。


秋の爽やかな一日、建造物を通して 中央区の歴史・文化の一端を体感できたことは、岡本講師の分かりやすく、ていねいで、しかも専門家の立場からの解説に負うところが大きかった。今日の文化財めぐりに参加し、講師の銀座を中心とした研究著作物を改めて読み返してみたい。