築地本願寺の近くの横道を入ったところ、NTTデータのビルの一角に〔築地小劇場〕の跡があります。
〔築地小劇場〕は1924年、前年の関東大震災の復興の波の中で、新しい演劇の拠点をつくろうという人々によって開設されました。
わが国で最初の新劇の常設劇場でした。その後は当時としては前衛的な内容のものも含めて意欲的な演劇文化を発信し続けていたといいます。
中央区には、今年一時閉場となる〔歌舞伎座〕をはじめ、多くの劇場があるだけではなく、江戸期に栄えた歌舞伎の中心をなす芝居小屋もありました。
時代は流れ、シャンソンやジャズの歴史も中央区にはしっかり残っています。
古くから現代まで、都会のエンタテイメントの発展をしっかり支えてきた土地です。
中央区の魅力をもっと訪ねてみたいと思っています。