数多くの舞台作品が誕生し、育まれてきた中央区。
伝統芸能が長い年月を刻み続ける一方、新たな作品に
触れることができる場もたくさん存在しています。
そのひとつ、銀座マコトシアターでは、ハロルド・ピンター作、
高瀬一樹演出の「Celebration 祝宴」が上演されます。
関係者によると、ピンターの新たな魅力を味わえるお洒落な作品とのこと。
連休中、賑やかな銀座の大通りからちょっと離れて閉じた空間に身を潜め、
舞台で繰り広げられる洗練されたおとなの会話を楽しみながら、演劇通を
気取ってみたい気がします。
上演日時:5月5日(水) 13時、17時の2回
劇場:銀座マコトシアター 地図
問い合わせ・チケット:電話 090-8117-1598 e-mail Kazkit098@gmail.com
*観光協会のウェブサイトを見て申し込んだ方は、チケットが500円引!
2000 年にピンター自身の演出により初演。ロンドンのハイクラスなレストランを舞台として、そこに出入りするバブル世代の象徴のような人間たちを辛らつに描く。一見一連のピンター作品とは一線を画するかのように感じるほど、軽妙でユーモラスな会話が流れ出る。しかし、その即物的な欲求だけを追い求める、レストランの客たちの世界に対して、それと相対する世界・・・ピンター的な世界がその向こう側に描かれている。それは、人間存在の不可思議さであり、人間の記憶の持つ力と意義、その重大さであり、もうすでに我々が失ってしまった何かをうっすらと想起させる世界である。