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5月の鐡砲洲稲荷神社の例大祭

[O傘] 2010年5月 6日 09:00

平成22年度の特派員になりました通称「O傘(おおさん)」です。よろしくお願いします。

 

IMG_9487comp.JPG鐡砲洲稲荷神社は、

JR京葉線・東京メトロ日比谷線「八丁堀」駅より徒歩5分の湊一丁目にあります。古来より産土(うぶすな)の神・生成(いなり)の神として地域の信仰を集めてきましたそうで、今年は1170年に当たるそうです。例大祭の開催期間は5月1日から5月5日までです。初めてですが、その中の5月2日と3日に行ってみることにしました。

 

 

 

IMG_9505comp.JPG5月2日(日)は新富座こども歌舞伎の奉納公演が神社の神楽殿で行われました。明治時代に歌舞伎で有名な新富座のあった新富町が氏子に入っており、子供の演技や舞踊指導そして衣装、かつらなど、また長唄、お囃子などが本格的です。神社の境内が満員で外にあふれるほど大勢の人が見物に出かけてきました。結構人気なんですね。

演題は、有名な「寿式三番叟」、「三人吉三巴白浪(大川端庚申塚の場)」、「白波五人男(稲瀬川勢揃の場)」。

 

 

IMG_9512comp.JPG演ずる子供は小学3年生から中学1年生と、まだあどけなさが残る10歳前後の男女ですが、練習の成果が実って、子供たちはみんな歌舞伎役者になりきった見事な演技でした。
観客からは、「待ってました!」、「日本一!」、「新富町!!」の掛け声がかかり、大いに盛り上がりました。来年も楽しみです。

 

 

 

IMG_9596comp.JPGつづいて5月3日(月)は、鳳凰の飾りをつけた鳳輦(ほうれん)ともに神官が神輿を先導して、氏子の17ケ町を歩きました。そのあとから、お囃子を先頭に、威勢のよい「わっしょい」あるいは「よいさ」の掛け声とともに神輿が練り歩きました。
朝9時過ぎに神社を出発(宮出し)して夕方6時過ぎに戻る(宮入り)長丁場です。沿道の見物客も大勢出ました。

 

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神輿の担い手は、各町で変わります。たとえば、途中、「銀座1~8丁目東」、「新富」、「入船」、「明石町」、「湊3丁目」、「宮元」などの町内会有志が交代で担ぎますが、宮出し、歌舞伎座前、宮入りでは、鐡砲洲稲荷神社「弥生会」が担ぎますし、渡御全コースの指揮もとっていたようです。

 

 

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特に、改築のため先月末で休業となった歌舞伎座(まだ解体工事が始まっていない)前では、この建物では最後の渡御となることから大勢の見物客が押し寄せ、感慨深げに見守りました。

 

このような日本人の伝統的行事はみんなで支えて後世に残していきたいですね。

 

日本人の心を感じるとても感動的なイベントでした。