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今しか見られない工事パネルの写真や絵

[O傘] 2010年6月22日 15:00

中央区の中央通り周辺には、再開発などでビルの建て替えや新築工事が行われているところがあります。工事現場を巡らしている工事パネルには、その地区に関連する意外な絵や写真、歴史などがメッセージを込めて描かれています。以下ご紹介します。

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最初は日本橋地区です。日本橋三井タワーの中央通りの向かいには「日本橋室町野村ビル」が建設中です。その工事パネルには「日本橋変遷史クロニクル」と称して日本橋地区の明治・大正時代及び昭和前期の主な出来事の新聞記事の拡大版と、「聞こえてくる街-日本橋」をテーマにイメージ図が出ています。工事は平成2210月末までです。IMG_7881comp.JPG

 

また、その工事の隣では、同じく「室町東地区(2-2街区)開発」が行われており、工事パネルには、江戸時代の下町の商売の様子を絵にした「室町商売図絵-宴・旨・粋・智・楽-」が出ています。工事は平成22101日までです。

 

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次は、日本橋本石町4丁目のJRの「東北縦貫線」南部工事の工事パネルです。現在「東北・高崎線」及び「常磐線」は上野が終点ですが、これを延長して「東京駅」に乗り入れるための工事だそうです。パネルには「内神田・日本橋北界隈の今・昔」と題して、江戸時代の下町「神田」のいろいろな職業に因んだ町名がそのまま残っていて、江戸時代と現在の地図の比較や、当時の町人の職業について分かりやすくパネルに図示しています。工事は平成229月末までです。

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次は八重洲です。狭い路地にあるのでちょっと気づきにくい場所ですが「八重洲共同ビルの建設現場」の工事パネルです。八重洲一丁目飲食街(通称「ドブ板横丁」)側の工事パネルに「あの日の八重洲 ― PHOTOS & MAPS ―」とのタイトルで、1600年から2009年までの八重洲地区の歴史に関する22枚の貴重な写真と地図が出ています。工事は平成243月末までです。

 

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次は京橋です。京橋一丁目の「八重洲口ビルの建設現場」の中央通り側の工事パネルに「ヒーリングアート」が描かれています。ヒーリングアートとは「爽やかな気分になって、心が落ち着く効果を目的とした芸術」だそうです。小児病棟に安らぎを醸し出すように、女子美術大学が制作したものだそうです。工事は平成229月末までです。

IMG_6129comp.JPG最後ですが、銀座シネパトス南側入り口付近の都営浅草線「東銀座」エレベーター設置工事のパネルです。あの有名な野村胡堂作の「銭形平次」の誕生秘話です。工事は「銭高組」が請け負っていますので、自社のPRも兼ねて掲示したものと思われます。工事は平成227月末までです。

以上ですが、工事が終了すると工事現場を巡らせているパネルとともに、描かれているこれらの図や写真が撤去されてしまいます。また、工事の都合により途中でも撤去または移動される場合もあります。

今しか見られないものもありますので、是非お早めにご覧ください。