商業の中心地・
地元から愛され、住民とともに栄え、親しみのある商店街を、特派員が訪ねて、見て、聞いた商店街の"今日そして明日"。そのイキイキとした魅力と活力、とっておきの情報などをお伝えしている、
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◎特派員の商店街訪問(第5回)◎
伝統と革新で更なる飛躍を!
/中央区の中心にある「東京中央大通会」
中央通から一歩東京駅側に入った所にあるマツオカビルのオフイスを訪ねました。
「東京中央大通会」の会長 松岡 肇 様に取材をお願い致しました。
80歳にもなるご高齢と伺っていましたが、目の前にいらっしゃる会長はまだまだ60歳代といわれてもおかしくないように元気はつらつ!
本題に入る前に健康を維持する秘訣からお伺いいたしました
「歩くこと」通勤に使用する駅を1駅ずらして乗降し歩く。1日に1万歩以上歩く。
「食べること」 年相応の食事、例えば肉を減らして魚にする。果物、野菜を多く摂る。食べる量を少なくし,咀嚼(そしゃく)する回数を増やす。
「ワクワク、ドキドキ」 いつも気持ちを若く保ち、ドキドキをイメージする。
誰にでも出来そうな内容ですが、継続して健康を保つ方法は、一に若い精神力と常に向上心を持ち、前進する不屈の魂を持ち続けることだと思いました。
やっと本題です!
質問1 東京中央大通会の創立はいつですか?
日本橋・京橋地域の再建と復興を図るために、昭和21年12月名称を「日京連合会」 とし会員153名で発足。翌、昭和22年9月八重洲大通りを加え、中央区政の改新に伴い名称も「東京中央大通会」と改め、今日まで連綿と商業活動を続けている由緒ある会でもあります。
中央区商店会連合会に加盟している商店街(会)は大小合わせて31団体(平成22年4月現在)ありますが、当会は特にトップクラスに位置する規模と活力を持った会です。
戦後、東京駅から八重洲を通って高島屋・白木屋・三越というような百貨店に、買い物に来られるお客様が沢山いた。物を買う喜びに感動するお客様には、百貨店の往き帰りに道の両側に並んでいた専門店にも多くの魅力を感じていらした。京橋の千疋屋・井上カバン店・いとう靴店・ベニヤ・マツオカ洋品店等など小売店が軒を並べていた。お風呂・肉屋・魚屋等など生活を基準とした商店も多くあった。しかしながら、大きなビルが建ち始め小売店がだんだん減っていき、昔のような活気が無くなってきてしまった。
この街が活力を取り戻し更なる発展をするために、会員相互の連携をより一層強化し、商業振興を図る必要があります。
質問2 東京中央大通会はどこからどこまでを言うのですか?
中央大通り(中央区日本橋1丁目~京橋3丁目まで)、並びに八重洲大通り(八重洲1,2丁目から日本橋3丁目及び京橋1丁目の昭和通りまで)に面した、原則として1階に店舗または事業所を有する企業。文字ずらで"筋"(道路)に面した所になっているが、これを永代通りから外堀通りを通って鍛冶橋通りまで"面"として考え全体の活性化を5年前に会長になって唱えています。
質問3 東京中央大通会が協力しているイベントは何がありますか?
① 東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)への協力
地域活性化の一つの起爆剤として、箱根駅伝のコースを日本橋経由にする運動に多くの団体と取り組んだ結果、平成11年から実現した。
② 日本橋まつりへの参加、協力
日本橋橋詰広場を中心に、毎年4月3日に近い日曜日正午から催される「日本橋
まつり」に参加・協力しています。平年はスタンプラリー、ワゴンセール、屋台、抽選会等が中心のイベントです。
来年は4月3日が架橋100年にあたりますので盛大に執り行われる記念催しには地域の集客力アップのため、各種イベントには全面的に参加、協力していきます。
③ 観光商業まつりへの参加、協力
毎年10月の1ヶ月間「中央区観光商業まつり」が開催されます。当会のメインイベントとして、室町大通会との共催によって毎年開催される「日本橋・京橋まつり『東京日本橋パレード』」で、今年は10月31日(日)に開催されます。その他の催物として、スピードくじ付きセール、中央区観光大使・ミス中央コンテスト等などがあります。
④ 地域社会への貢献
NPO法人花街道の推進している花壇植栽活動への協力、夏の風物詩である8月の東京湾大華火祭への協賛、2006年から開催された東京都主催「東京マラソン」にあわせ応援フラッグの掲出をしています。
質問4 東京中央大通会に対して会長の熱い思いを聞かせて下さい
天下の代表的な百貨店、専門店が多く集まっているこの日本橋、京橋地域では当時は山の手の奥様から下町のお嬢様まで呉服を着て買い物に来られていた。
しかしながら現在では渋谷・新宿・池袋等着物を着て行くところが無い。
今こそこの日本橋・京橋地域に着物を着て行って楽しいという昔の喜びを是非復活させたい。古い街でありながら日本の伝統文化を大事にし、確実に後世に残していくという活動を続けて行きたい。そのためには各企業は勿論のことこの地域全体で方策を考え、着物姿の似合う街創りを進めていきたいです。
後記
30分位をめどに取材をお願いしたのですが、昔の苦労話、成功した話等など会長の発する珠玉の言葉のひとつひとつに感動を覚え、ついつい1時間を超えてしまいました。
ある意味では会長の語り部としての昔の話を、私達が後世に伝えていかなければならない義務を強く感じました。本当に楽しいお話をありがとうございました。