江戸時代を通じて、千代田のお城を臨む江戸の街は、「公方様(征夷大将軍)のお膝元」として栄えてきました。
江戸幕府が終わりを告げてから百四十数年。
今、中央区で、将軍様気分が味わえる場所ってどこだろう。
中央区にも、区の北西にある常盤橋周辺に、千代田のお城の遺構を見ることができます。
しかし、将軍様気分を味わうとなると・・・。
ここならどうでしょう。
『浜離宮庭園』
かつての将軍家別邸です。
江戸時代の初期は、徳川将軍家の鷹狩場で、一面に葦が生い茂る土地だったとか。
造営は、1654年、4代将軍家綱の弟、甲府宰相松平綱重が浜屋敷を建てたことに始まるようです。
その後、綱重の子が6代将軍家宣となり、屋敷も将軍家別邸「浜御殿」と呼ばれるようになりました。
11代将軍家斉の時代に、ほぼ現在の姿に作り上げられたといいます。
潮入池泉回遊式庭園。
東京湾の海水を引く「潮入の池」は、潮の満ち干による水位の変化で、庭園の趣をも変えてしまいます。
うん、日本式庭園の奥深さよ。
6代将軍家宣ゆかりの「三百年の松」を見て、「中島の御茶屋」でお抹茶を味わえば、将軍様気分がジュワーッと湧いてきます。
千代田のお城と水路伝いに往来ができた、将軍様のための船着場が「将軍お上がり場」。
15代将軍慶喜が、鳥羽・伏見の戦いの後、大阪城を脱出し上陸した場所もここだといいます。
水上バスを利用して、「将軍お上がり場」から庭園に入れば、これぞ将軍様。
一日、天下を動かす、大きな気分に浸れるかも知れませんよ。
どうですかね。気分だけでも将軍様に・・。
エッ、大河ドラマの「天璋院篤姫」を見ていたら、将軍様って大変そう・・!!