日本橋のすぐ傍、黒江屋さんのショーウインドウに日本橋の擬宝珠(ぎぼし)が飾られていました。
元禄2年(1689年)漆器の名産地、紀伊国名草黒江村(現在の海南市)から江戸に出てきた人が
日本橋に漆器店を起こした事に始まります。
日本橋の袂に暖簾を揚げて300年・・・・・・
戦後、混乱の時期に漆器以外のいろいろな品を店に置いていた頃がありました。
ある日、骨董屋の方が古物商と間違えて日本橋が木造であった頃の擬宝珠を売りにきました。
これも何かの御縁と思い、引き取ってそのままになっていたそうですが、良く調べてみると・・・・・
「万治元年戊戌年(1658年)9月吉日 日本橋御大工椎名兵庫」と刻印があり鑑定の結果、
由緒の正しい物とわかり多くの方々にはビル入口のショウケースに飾り御披露なさっています。
日本橋1丁目の御輿はこの擬宝珠を真似て作られています。
菓子器と時計・・・・・塗りの時計は外国への御土産に喜ばれそうです。
ペンダント・・・細かい模様が美しく仕上がっています。
竹で編んだ籠に漆をかけています。
使う程に艶が出てくるそうです。 夏のバックとして素敵ですねえ。
結婚の引出物や外国への御土産に良いと思いました。
多くの品物を取扱っていらっしゃいますが上記は私の注目の品々です。
その他 古い漆器の修理もなさっています。
家の中で忘れている物も修理して頂くと美しく蘇ります。
東京都中央区日本橋1-2-6
株式会社 黒江屋
TEL 03-3272-0948