7月3日(土)10時から浜離宮恩賜公園内「松の茶屋」の復元工事を見学してきました。20名くらいの方たちが参加しました。
東京都建設局東部公園緑地事務所の方、文化財建造物保存技術協会の方、郷建設の方が説明をしてくれました。
現在建物の骨組みができており屋根の杮葺き工事等を説明してくれました。
柱材は栂できれいな木目がはいっておりこれだけの品質ものを日本国内で見つけるのに大変な苦労をしたとのこと。土台はヒノキ。
屋根の構造は入母屋造り、杮葺き
場所をかえて杮葺き(材料はサワラ)の実演をしてくれました。私たち見学者にも竹釘を打たしてくれ、このような機会がないとできないことなのでとても良い経験をさせてもらいました。写真見える竹釘うちの道具も特殊なものです。
柱を2本接ぎする方法です。接がれた状態でどのように2つに分けるか試してみましたがわかりませんでした。実際に分解してくれてわかったくらいで本当によくできています。日本の職人さんの技術に驚かされました。
下の写真も江戸時代の礎石の形にあわせて土台を加工しています。このようにいたるところに職人さんの技が見られました。
また現在の建築基準でいろいろと耐震補強がなされています。出来上がってしまうと見られませんが、このような工夫を見られたのも良い経験でした。
壁面の鉄骨による補強
太い松の梁で強度は十分だそうですが、筋交いを入れています。
1時間ほどの見学でしたがチョット時間が足りないくらいに興味のある、面白い見学でした。今年の11月に完成するそうですが出来上がるのが今から楽しみです。またこのような見学会があればぜひ参加したいと思いました。