今年も「大江戸まつり盆おどり大会」が8月27日(金)、28日(土)の二日間、区立浜町公園で盛大に開催されました。夕方といってもまだ暑さが残る中、初日に行ってきましたのでご紹介します。
【会場の様子】
「大江戸まつり盆おどり大会」の江戸風大門をくぐってまっすぐ公園を進むと「友好・交流都市コーナー」の広場があり、それぞれの都市のテントでは物産・食品などの特産品を販売していました。
友好・交流都市は、石川町、桧原村、富士河口湖町、東根市、玉野市、栃木市です。
「大江戸まつり盆踊り大会」の門をくぐってすぐ左手には、「大江戸切り絵図」のパネルが目に飛び込んできました。「御曲輪内 大名小路絵図」、「神田浜町 日本橋北の図」、「本所絵図」、「内藤新宿 千駄ヶ谷辺の図」、「東都下谷絵図」など幕末の嘉永年間に作成した貴重な尾張屋版の切り絵11枚(「歳の市保存会」会長 渡辺氏寄贈)が展示してあり、江戸の昔を思い起こさせてくれます。
グランドは盆踊り会場です。 中央に櫓(やぐら)があり、午後4時から「日本の音頭」と題して民謡歌手の皆さん(藤山進さん、志摩ゆり子さん、福田昭三さん)による音頭が櫓の上から披露されて、民謡連盟の人たちがすでに踊りを始めていました。
周辺には、チケット販売所、各町会(月島連合、新川二丁目越一・越二、新富、日本橋三・五・七の部連合、京橋七の部八丁堀山王、勝どき豊海地区)のテント、
また心身障害児・者の進路と生活を考える会、実扇会、女性海外研修者の会のテントもあり、縁日の焼きそば、焼きとおもろこし、フランクフルト、かき氷、綿あめ、お団子などの食べ物や生ビールやソフトドリンクなどの飲み物を販売していました。
このほか、グランドには、久松交通母の会、着くずれ御直しコーナー、ゲームコーナー(有馬小学校、日本橋小学校PTA)、救護所などが設けられていました。
さらに、先日、人形町で開催されました「せともの市」、そしてこれから開催されます「べったら市」、薬研堀(やげんぼり)の納めの「歳の市(としのいち)」のテントも小規模ながらありました。
【オープニング・パレード】
午後5時30分、お囃子の車(浜町囃子山車)と2台の白バイに先導されて、パレードが始まりました。
横断幕は日本橋中学の女子生徒がもち、つづいて江戸消防記念会第一区のメンバーによる木遣り(きやり)と纏(まとい)振りの集団、そして中央区観光大使ミス中央の3人。
その後に元気な掛け声の子供神輿(みこし)・子供風船組(日本橋小、有馬小、久松小、常盤小)が続きます。神輿はそれぞれの小学校の手作りです。
パレードは人形町通りと甘酒横丁交差点を出発して甘酒横丁を通り、清洲通りを渡って浜町公園の会場に入りました。
【オープニング・セレモニー】
(江戸消防記念会の演技)
午後6時過ぎ、ご祝儀にと、江戸消防記念会第一区(主に
梯子乗りの技(わざ)では、「遠見(とおみ)」、「八艘(はっそう)」、「邯鄲(かんたん)」、「腹亀(はらがめ)」、「背亀(せがめ)」、「鯱(しゃち)」「肝潰し(きもつぶし)」そして途中技(とちゅうわざ)で「麻の葉」、「象鼻(ぞうばな)」、「腕溜め(うでだめ)」、「吹き流し」などを見せてくれました。観客から「かっこいい」、「うぉーすごい」のことばと惜しみない拍手が送られていました。
写真は腹亀です。
最後に、江戸消防記念会会長 鹿島靖幸氏による「一本締め(いっぽんじめ)」の手締めが行われました。
(主催者の挨拶)
最初に大江戸まつり実行委員会会長の小堀章三氏(日本橋5の部連合会会長)の挨拶がありました。お子様からお年寄りまで大いに踊って楽しんでください・・・とのご挨拶がありました。つづいて、中央区長の矢田美英氏と区議会議長の中嶋ひろあき氏からご挨拶がありました。
(下の写真は、左から小堀会長、矢田区長、中嶋議長の順)
お招きした来賓は中央区選出の都議 岡田まりこ氏、久松警察署所長 阿部氏、日本橋消防署 原氏で、町会出身の大江戸まつり実行委員会副会長も一緒にずらりと櫓の上に並びました。
オープニングセレモニーに同席した第28代中央区観光大使・ミス中央の澤田知美(さわだ ともみ)さん、三上真奈(みかみ まな)さん、高城あずさ(たき あずさ)さんにグランドでお会いしました。(写真は、左から三上さん、澤田さん、高城さんの順) 1年間、ご苦労さまでした。これからもよろしくお願いします。 【盆おどり大会】
オープニング・セレモニーが終わり、午後6時40分頃からいよいよ盆おどり大会です。 東京音頭などおなじみの盆おどりの曲、そして中央区オリジナル音頭「これがお江戸の盆ダンス」に合わせて櫓(やぐら)の周りに、民謡連盟や町会などのおどりチームを中心に踊りの輪ができました。
これが最後のお仕事でしょうか(?)9月には次の第29代ミス中央が決まるんですよね。
「これがお江戸の盆ダンス」は、曲の題や、歌詞に一部英語が入っているのを見ますと若い人しか踊れないのでは・・・と引いてしまう人もいるかもしれませんが、歌っている歌手も民謡歌手、そしてメロディーもやっぱり盆踊りの曲で、普通の盆踊りの曲としてとっても親しみやすいです。
ご存知の方も多いと思いますが、ご参考までに「これがお江戸の盆ダンス」の歌詞を載せます。(「東京中央ネット」のサイトから引用しました。)
大人から子供まで皆さん良く盆踊りをご存じで、身振り手振りよろしく、夜が更けていくに従い、大勢の人で盆踊り会場が一杯になり、次第に大きな渦になって踊っていました。
恒例になった「大江戸まつり盆おどり大会」、中央区の人口も増えていますので、「ふれあい」と「絆(きづな)」を深める故郷(ふるさと)中央区の大切なイベントの一つとして、これからもますます発展していくでしょう。
来年も楽しみですね。