9月15日実施の「2010まち歩きツアー」 産業コース <"重要文化財"日本橋高島屋コース>のご報告。
今回は全10名の参加で、観光協会特派員でもあるコンシェルジュの敷田さんの案内により10時に出発。
玄関先での概要説明に続き、正面からぐるっと建物外観を見て廻った後、1F、2F、ついで屋上見学。
創建時の建物は「東洋趣味ヲ基調トスル現代建築」で昭和8年竣工(設計:高橋貞太郎)。以後4期の増改築(設計:村野藤吾)を重ねて1街区を占める店舗となった。
平成18年に都選定歴史的建造物に指定。平成21年 "約30年増築を重ね乍ら意匠的に一体不可分のものとして完成度が高い" との評価でデパートとして初めて「重要文化財」に指定。
① ② ③
①正面口の鉄扉:和洋のデザインモチーフが融合した、重厚な鉄扉。
②正面口の天井:和風の伝統様式、格天井。漆喰彫刻も創建時のまま。
③正面口の水飲み場跡:花をモチーフにした装飾が施されたアーチ型形状。
④ ⑤ ⑥
④正面上部:重厚な西欧様式と和風建築意匠。(アーチ窓と庇の垂木)
⑤南側5階バルコニーの塑像:笠置季男の作品。
⑥南側の外壁:左側は創建時部分。増築部分は2階~6階までガラスブロック使用。
⑬大理石貼りの壁:べレムナイトの化石。
⑭屋上噴水:小森忍の作品。
⑮屋上塔屋:昭和25年から4年間屋上で飼われていた子象の"高子"をモチーフ。
尚「高島屋」は創業者の飯田新七の婿養子先である米穀商の店名「高嶋屋」に由来。
「高嶋屋」は、義父に当たる儀兵衛が近江国高島郡(現在の滋賀県高島市)の出身であったことに因んで付けられたと云う。