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「中央区ぐるり旅」 江戸バス (南循環)乗車日記

[小江戸板橋] 2010年9月15日 11:30

お待たせいたしました。前々回に続いて「江戸バス」乗車日記を書きます。

たとえ、待っていた人が少数でも、いや、ほとんどいない現実があったとしても、

南・北ふたつのコースがあれば、片方の乗車だけでは、ちょいと寂しくて心残りな気分。

やはり、もう一方のコースにも乗りたくなります。

 

(だって、二種類のお菓子があり、ひとつを食べて美味しさを知れば、もうひとつにも

手を伸ばしてしまいます。どんな味がするのだろうと、期待を抱きながら。)

 

さて、「江戸バス(中央区コミュニティバス)」南循環の、お味はいかが。

 

うん、「空と川のブルーに彩られた、高層ビルの鋭角なティスト。」 (なんのこっちゃ。)

 

南循環は、運行中に複数の橋を渡ります。

これが、大きな特徴と言えるでしょう。

潮風を身近に感じるコースです。

 

亀島川の「南高橋」の、あや取りのようなトラス。

隅田川に架かる「中央大橋」の、ケーブルの張りの面白さ。

同じく隅田川に架かる「勝鬨橋」は、どっしりとした重量感が伝わります。

 

車道の中央部から眺める、いつもと違った橋の姿に、ちょっとワクワクします。

 

病院、保健所などの医療機関をはじめとして、区民センター、区民館、運動公園などの

公共機関を中心に、細やかに回ります。

佃や月島・晴海などのスポットにも立ち寄ります。

 

おやっ、車イスをご利用のお客さまがバス停に見えました。

常態では、車イスの入るスペースはありません。

すると運転士が素早く客席に降り、前方右側の2座席の乗客にお願いして後ろへ移動してもらう

とともに、座席を折りたたんで、車イスのスペースを確保。

 

車イス用の乗降スロープも、運転席の背もたれの部分に収納されていたのですね。

ノンステップバスならではの乗車しやすさ。

 

乗客も心得ていて、ごく自然に譲り合っていました。

小さなバスの空間を、心遣いで広く活かす姿がありました。

一連の流れを見ていると、ホンワカ気分になりました。

 

江戸バスを利用するにつれて、マスコットの「福招き猫」が、どんどんキュートに見えてきます。

目が馴染んだからだけでなく、小回りを活かしながら、かいがいしく動き回る姿が、かわいく

感じられました。

 

南循環は、目的に応じて使いこなすことができる、多彩な場所を巡るコースです。

ふらりと風にまかせて飛び乗ってみると、中央区の新たな魅力を見つけ出すことができるでしょう。