今年最後の残暑となった9月22日、まち歩きツアー「日本橋老舗めぐりコース」のお手伝いをしてきました。
このコースでは、「にんべん」「山本海苔店」「榮太楼總本店」という3つの有名老舗店を訪問して、お店の歴史や商品の裏話を伺います。今回は特派員のケンさんと一緒にお手伝い。ケンさんは京都出身ながら江戸の歴史・地理に造詣が深く、お話上手なので心強い限りです。
一軒目はにんべんさん。元禄12年(1699年)に戸板を並べて鰹節と塩干類の商いを始めたのがここ日本橋のお店とのこと。時代と共にその姿を変えてきた店舗は、日本橋室町東地区開発のため10月21日に一時休業し10月28日からはcoredo室町で営業を始めるそうです。
店内の神棚が老舗の風格を感じさせます。
左:お店の歴史と鰹節の製造工程を説明してもらいます(鰹の模型がかわいい!)
右:削りたての鰹節の香りと味を体験(どちらもブログではお届けできず残念!!)
その後、店内で楽しいお買い物。試飲したお吸い物がおいしくてびっくり。しかも、瓶入りの白だしをお湯で伸ばしただけというので2度びっくり。鰹節・だし関連商品はもちろんですが、炊き込みご飯の素もおすすめです。
次に向かったのは山本海苔店さん。創業は嘉永2年(1849年)。店内は、船底のように大きく湾曲した天井、風をはらんだ帆を思わせる壁、海苔の雄性細胞を図案化した信楽焼タイルと、海苔船をイメージした造りとなっています。
左:創業当時から明治初期まで使われていた、海苔を保存する「囲い甕」
中:海苔の缶や、そろばん、台帳など昔の道具
右:山本陽子さんがモデルを務めた広告を並べた写真(昭和51年~現在)。山本さんは、昭和42年(1967年)から山本海苔店のイメージキャラクターとして広告やCMに登場していますが、これはギネスにも登録された世界最長記録なのだそうです。
お店の歴史について学んだ後、試食とお買い物。焼きたて海苔の味と香りをブログに貼付する方法があればいいのに・・。
左:海苔を焼く実演
中:その焼きたての海苔を買うことができます
右:キティちゃんの海苔はお土産に人気
そして最後は榮太楼總本舗さん。創業は安政4年(1857年)。お店の前で説明を受けましたが、入る前からすでに見所がいろいろあって、さすが老舗店。
左:お店の印半纏には創業時の屋号「井筒屋」の名残が
中:名石「榮太楼の赤玉石」
右:創業時、店の入り口にあった「御影敷石」
左:きんつば。四角いものをよく見かけますが、「つば」は刀の鍔なので本来は円形
中:今の季節にぴったりのかhttp://www.chuo-kanko.or.jp/blog/assets_c/2010/09/km37-3122.htmlわいい「月見うさぎ」
右:店内でゆっくりお食事もできます。4半世紀前、日本橋OLだった私は、ここでお昼を食べるのが楽しみでした。
さて、そろそろお開きの時間。3つのお店を回ってお話を伺い、買い物を楽しんでいるうちに、あっという間に2時間が経ってしまいました。 知識もお腹もいっぱいです。お店の歴史・裏話は、とてもブログには書ききれませんので、ぜひそれぞれのサイトをご覧下さいね(記事中のお店の名前をクリックすると各サイトが表示されます)。