日本橋再生計画「残しながら、蘇らせながら、創っていく」をコンセプトに、「日本橋室町東地区開発」の最初のビルとして、中央通りの三井本館向かいに「COREDO室町」がオープンします。
関心が高いと思いますので、一足先に概略をご紹介します。
「コレド(COREDO)」と言うネーミングは、ご存じの方も多いと思いますが、「CORE(中心)」と「EDO(江戸)」を合わせた造語で、「江戸の中心地」を意味するそうです。
永代通りと中央通がまじわる交差点にある例の超高層ビル「日本橋一丁目ビルディング」の「COREDO日本橋」が2004年にオープンする時に話題になりましたね。
この「COREDO室町」があるビルは正式には「室町東三井ビルディング」といい、地上22階(高さ:約100m)、地下4階建てのオフィス・商業・多目的ホールからなる複合施設です。
このビルは、地下1階から 4階が飲食店と物販店の商業エリアと、5~6階にある多目的ホール「日本橋三井ホール」から成る「COREDO室町」と、10階から21階までのオフィス階で構成されています。
このビルは、平成20年(2008年)12月に着工し、2年を経てようやくこの10月にオープンします。 建設工事中には、工事フェンスに左の写真のような大きなメッセージが書いてありました。
オープニングは下記の日程です。
10月1日(金):室町東三井ビルディングが開業
10月28日(木):「COREDO(コレド)室町」の商業エリア(地下1F~4F)がオープン
10月30日(土)に「日本橋三井ホール」(5F~6F)がオープン、オープニングセレモニー
【COREDO室町】 また、2階には、魚料理「日本橋紀ノ重(きのしげ)」、中華の人気シェフ陳建一氏の「四川飯店」など、 3階には、行列のできるビストロ「BISTRO 石川亭」、お米が主役の和食「米祥」などが入り、 4階には日本橋魚河岸に因んだ江戸前鮨「鰤門(しもん)」などが開店し、日本橋三井ホールのエントランスロビーができます。
地下1階には、地下鉄「三越駅」連絡口がありますが、「タロー書房」やコレド・インフォメーション「日本橋案内所」などがオープンします。 【日本橋三井ホール】
「日本橋三井ホール」はコンベンションや展示会などのビジネスから、音楽ライブや演劇などのエンターテインメントまで利用可能な、日本橋地域で最大級となる駅直結の大型多目的ホール(最大席数1,000席、劇場型で650人、面積約700㎡)です。 10月30日(土)オープンし、「杮(こけら)落としセレモニー」として、松本幸四郎氏監修の、松本幸四郎氏・市川染五郎氏等による「三番叟(さんばそう)の舞」や、ファッションショーの演出・制作を手掛ける若槻善雄氏とのコラボレーションによる世界初の「歌舞伎×ファッションショー」が開催されます。 中央区にまた新しい名所の誕生です。日本橋の活性化に一役買うことになるでしょう。 是非、このオープニングの機会に訪れてみてはいかがでしょうか。 「日本橋室町東地区開発」は、ここでご紹介したCOREDO室町が第一弾ですが、最初の図に示しますように新しいビルの建設や、日本銀行から続く桜並木の「江戸桜通り」を延伸したり、「室町福徳塾」から移設する「福徳神社」周辺を「福徳の森」として整備したりして、これからも続くそうです。 江戸時代の「熈代勝覧(きだいしょうらん)」に描かれているような(地下鉄銀座線の地下通路に展示してあります、ご覧になった方も多いと思いますが・・)この日本橋室町地域の更なる活気と賑わいが期待できそうですね。
1階では、「にんべん日本橋本店」、「日本橋 木屋」などの老舗店舗のほか、東京初出店となる金沢の箔専門店「箔座日本橋」、江戸時代の茶屋や菓子店をイメージしたカフェブラッスリー・パティスリー「エメ・ヴィベール」、ATM(みずほ銀行、千葉銀行)や「第一園芸」が開店します。