八重洲地下街(ヤエチカ)の中央ゾーンが11月5日(金)にリニューアル・オープンしました。
8つの新しいショップと9つのこれまでのショップそしてセンタースポットなどがリニューアル・オープンです。
ところで御存じと思いますが、「ヤエチカ」には4つのプチ広場(スポット)があります。(【参考1】参照)
その中の1つ、リニューアル・オープンしたセンター・スポットの左奥に、ブロンズ製の「幸運をもたらす仔豚 ~ポルチェリーノ~」が、再度、堂々と鎮座しました。 (工事中はこのスポットの端のほうに追いやられていたのですが・・) 背後には、説明パネルやフィレンツェの美術館などの写真が新設されました。
像の銘板には「ポルチェリーノ(Porcellino)」(仔豚)・・と書いてあります。 しかし、座ってはいますが、口に手を入れようものなら食いちぎられてしまうのではないかと思うほどの形相と迫力をもった大きくて立派な牡(オス)の猪(いのしし)なのです。 鼻の頭がピカピカです。 「鼻の頭を撫でると幸運がもたらされる」・・ということで、通りがかりの皆さんが、幸運を求めて撫でた結果、金ピカになったという訳です。 このポルチェリーノ像は、背後のパネルの説明によれば、イタリアのフィレンツェにあるウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi、【参考2】参照)に大理石でできた本物があるそうですが、 フィレンツェの有名な彫刻家ピエトロ・タッカ(Pietro Tacca、1577-1640)が3体だけブロンズの複製(レプリカ)を作ったと言われ、 1つはフィレンツェの新市場(Mercato Nuovo)の入口に1639年以来飾られているそうで
言い伝えでは、 ポルチェリーノの鼻の頭をなでた後、口の舌にコインを乗せてそのコインがイノシシの足元にある穴にみごとにはいると、「幸運が訪れる」 あるいは「フィレンツェにまた来るチャンスが巡ってくる」といわれ、 地元はもちろん世界中の多くの旅行者に愛され親しまれてきているようです。 (写真はフィレンツェの新市場のポルチェリーノの舌の上にコインをのせている旅行者。) ところがところが、ビックリすることがありました。 先月(10月)初め、宝探しイベント「中央区大捜査線~大江戸財宝伝説を追え!~」をクリヤした帰りに、 日本橋久松町を歩いていたら、偶然ばったり、 大きさも姿・形もヤエチカのものとそっくりなポルチェリーノ像に出会いました。 一瞬、ヤエチカからワープしたのでは・・と思ったくらいです。 大変驚きました。日本ではヤエチカに1体あるだけ・・と信じていましたので。 それは、育児や介護用品等の製造、販売をしているピジョン社ビルの入り口にありました。 ヤエチカのポルチェリーノ像との違いは、よく見ますと、 口から少しですが水が出るようにも見え、台座には水たまりとドレイン(排水設備)があることと、 台座には彫刻が施してあり、蛙(かえる)や蟹(かに)、蛇(へび)などのレリーフがあることです。 ポルチェリーノ像そのものはヤエチカのものと変わりませんが、 水周りとか台座を含めてトータルで見ますと、より本場フィレンツェのポルチェリーノ像に近いようです。1975年7月の製作だそうです。 それで、もしかしたら、日本にもっとあるのではないかと思い、ネットで見てみると、ポリチェリーノ像のある場所を調べた人(追っかけ人?)がいました。 http://sukao.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/2007a_porcellin_e5cd.html その方によれば、少なくとも7か所はあり、7体ともやはり鼻筋はピカピカに光っているそうです。7か所とは: 1. 千葉市美浜区幕張の「ホテル・ザ・マンハッタン」 2. 兵庫県三ノ宮の「ポルチェリーノカフェ」 3. 神戸市中央区北野町の「うろこの家・うろこ美術館」 4. 京都の「ホテルオークラ」 5. 東京都中央区日本橋久松町の「ピジョン社」 6. 東京駅中央区八重洲地下街の「センタースポット」 7. 広島県尾道の病院 さてそれでは、日本にこれだけあれば世界中にあるハズだ・・・と思い、さらにネットで調べたら、イタリヤや日本以外の国にもポルチェリーノ像があることも分かりました。 以上、ひょんなことから調べることになりましたが、これだけ日本や世界の人々に愛されているポルチェリーノ様(?)、中央区には2体もあります。ご利益にあずかりたいものですね!!
それからヤエチカにあって、忘れてならないもう一つの像、 ・・・もとはセンタースポットの端っこにありましたがリニューアル工事のためサウス・スポットに移され、やっとヤエチカに安住の地(どこでしょう? 行って確かめてください。)を見つけた・・・ 「ヤン・ヨーステン像」にもお会いになって下さいね。 最後に一言! 宝くじを買った時や受験の前など「人事を尽くして天命を待つ」ときには、くどいようですが、忘れずに「ポルチュリーノ」に会って鼻を撫でてやって下さい。きっと良いことが起きますよ! そう信じたいO傘です。 【参考1】ヤエチカの4つの「スポット」と「通り」の名称の変更 【旧名称】 【新名称】 ローズ・ロード → 八重洲地下1番通り レモン・ロード → 八重洲地下2番通り オリーブ・ロード → 外堀地下1番通り オレンジ・ロード → 外堀地下2番通り フリージア・ロード → 外堀地下3番通り (旧名称は覚えにくいような気がしましたが、新名称はわかりやすいですよね。)
スポットの位置や通りについては、写真をご覧ください。 なお、写真にある「キラピカ通り」の駅側(西側)のショップは、千代田区丸の内の東京駅に所属して、八重洲地下街のメンバーではないとのことです。 ショップやレストランなどの詳細情報はヤエチカのホームページを参照してください。 【参考2】ウフィツィ美術館 ウフィツィ美術館 (Galleria degli Uffizi)ですが、イタリアのフィレンツェにあり、イタリア国内の美術館としては収蔵品の質、量ともに最大のものだそうです。 1982年に世界遺産フィレンツェ歴史地区の一部として認定されています。(なお、Uffiziは英単語officeの語源だそうです。) ウフィツィ美術館は、メディチ家歴代の美術コレクションを収蔵する美術館でもあり、古代ギリシア、古代ローマ時代の彫刻から、ボッティチェッリ、レオナルド・ダ・ビンチ、ミケランジェロ、ラファエロらイタリアルネサンスの巨匠の絵画を中心に、それ以前のゴシック時代、以後のバロック、ロココなどの絵画が系統的に展示されているそうです。 収蔵品には、昔、歴史や美術の教科書などで見たことがある作品が多くあります。
「ヴィーナスの誕生」(写真)、「東方三博士の礼拝」(サンドロ・ボッティチェッリ)、「受胎告知」(レオナルド・ダ・ヴィンチ)、「ウルビーノ公夫妻の肖像」(ピエロ・デラ・フランチェスカ)などなど・・・。 また、最近(2008年)、日本の浜田知明氏の作品「初年兵哀歌シリーズ」も展示されているそうです。 是非、一度行ってみたいですね。 【参考3】世界中で愛されている「ポルチェリーノ像」 たくさんありますよ。ウェッブをのぞいてみてください。 http://www.panoramio.com/forum/viewtopic.php?t=16123 1. University of Waterloo- Faculty of Arts- Waterloo, Ontario, Canada 2. Viansa Winery - Sonoma, CA, USA 3. Lyndon Center - Lyndon, VT, USA 4. Sutton Park - New York, NY, USA 5. University of Arkansas campus - Fayetteville, AR, USA 6. Sydney Hospital - Sydney, NSW, Australia 7. Derby Arboretum - Derby, Great Britain 8. Butchart Gardens - Victoria, BC, Canada 9. In front of the Deutschen Jagd- und Fischereimuseum,- Munich, Germany 10. The_Great_Escape_&_Splashwater_Kingdom amusement park at Queensbury, NY. Just inside the entrance. 11. Place Richelme, Aix-en-Provence, France 12. R.W. Norton Art Gallery - Shreveport, LA 13. Museum of Outdoor Arts - Englewood, CO