1653年(承応2年)小津清左衛門長弘が伊勢松坂より出府し江戸大伝馬町(現在本社社屋の地)に紙商を開業したのが始りです。
最初は表三間、奥行き二間だったそうですが江戸時代末期には現在の大きさになっていました。
紙と小津の歴史を展示公開する「小津史料館」を本社の2階に開設なさっています。
現在までに東京都中央区登録有形文化財として保存指定を受けた古文書1200余点の内、千点の資料を順次展示公開なさっています。
先ず入口の横にはミツマタ、がんぴ、コウゾが植えてありました。
皆様に伝統文化に触れて頂く為、手漉き和紙体験工房を常設しています。
予約をすれば一般の方や小学生には紙すきの体験もさせて下さいます。
色紙の上に紙で作った人形等をとても可愛く仕上げています。
赤・白の紙の傘や御雛様を見ていると心が和みます。
和紙には必要な筆の種類もいろいろ用意されていました。
史料館に展示られている絵ですが
江戸時代の様子が美しい状態で保存されています。
将軍お抱えの鷹匠です。
八代将軍吉宗の頃には鷹狩りは大変に盛んになったようです。
このような出で立ちで将軍のお供をしたのですね。
馬の背には荷物180kg(米俵三俵)を上限に両脇に振り分けて積んで居た様です。
余裕があれば人も乗っていたようです。
飛脚です。
取次ぎの「問屋」に持ち込めば所在と宛名だけて確実に届けられたそうです。
東京都中央区有形文化財として登録されています。
鍵つきの棚です。
江戸時代の算盤です。
随分、大きいと思いました。
印鑑です。
沽券には随分、使われた事でしょう。
沽券・・・・売り渡しの証文、売券。
「沽」は売るという意味
永代万覚帳・・・1861年(文久元年)
商売、家政等にとって重要と思われた事を書きとめた記録帳
小津和紙店では和紙の伝統文化を伝え楽しむ為にいろいろな文化教室を開催なさっています。
古文書 書道、筆カリグラフイー(西洋書道) 絵手紙 アートサイン花押 水彩画 水墨画etc.
又、「1日講習会予定表」としても2月から3月、4月にかけて楽しい講座が目白押しです。
日本画 和のモダンアート 和のアロマ 和紙カードケース 写仏 フリーレースetc.です。
1日教室は予定が変わる事もありますので先ず問い合わせて見て下さい。
和紙のお座布団のある部屋は無料で温かいお茶や冷たいお茶のサービスがあり、部屋の片隅では和紙で作られた今年の干支兎が夜空を眺めています。
小津和紙店を訪ねて和紙の世界に浸り江戸時代の頃に心を寄せて中央区有形文化財の見学して下さいね。
東京都中央区日本橋本町3-6-2
株式会社 小津商店
小津和紙(1階) TEL 03-3662-1184
小津史料館(2階) FAX 03-3663-9460
(紙と歴史的 関わりを物語る文書類 千両箱 文書類の展示) 無料公開
小津文化教室(2階)
小津ギャラリー(2階)
開館時間 10:00am~6:00pm
定休日 日曜日