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◆中央区歴史散歩 ~銀座の神社をご利益めぐり~

[巻渕彰/写楽さい] 2011年4月26日 08:30

中央区まち歩きボランティアガイドの「中央区文化財サポータ協会」が主催する、春の歴史散歩2011・銀座コースが4月24日(日)午後1時から開催された。毎年恒例の行事で、前回(4/16)の日本橋コースに続き、銀座コースで実施された。

 

0913_304_110424ginza.jpg参加申し込みは区報「区のおしらせ」で募集したもので、この日は19人が京橋跡南詰の銀座一丁目交番前に集合した。参加者の多くは区内居住者で、日本橋コースと連続の方もいた。中央通りをはさんで、新橋跡までのコースを歩く。京橋跡にある江戸歌舞伎発祥の地と大根河岸跡の石碑は江戸からの歴史を物語る。神社めぐりの最初は並木通りの幸稲荷。路地を進みながら、銀座発祥の地へ。ガス灯通りを経て、宝童稲荷は路地裏に鎮座する。松屋通りにはビル1階の拝殿から屋上の本殿につながるめずらしい朝日稲荷。三十間堀跡の三原橋を越えるとあづま稲荷。歩行者天国の中央通りから七丁目に向かうと、狭い路地に豊岩稲荷がある。今回はデパート屋上を省いたが、銀座の神社ご利益めぐりは人気のようだ。

 

金春通りには銀座煉瓦街の遺構が残る。ここは金春屋敷があったところ、夏には能楽祭りが催される。芝口御門跡を経て、解散場所の新橋跡に着いた、約2時間の銀座散歩であった。参加者からは「知らない銀座が楽しかった」などの声。初夏の気候のなか、柳の若芽は日に日に伸びている気配で、まち歩きに絶好の日和だ。●巻渕彰