その昔、昭和の時代、デパートの屋上はちょっとした遊園地に
なっていて観覧車やモノレール、ミニSLが動いていたり、
ゲームコーナーやペンギンのショーなど子どもたちにとっては
それはそれは楽しい場所でした。
そんなデパートの屋上は今、どうなっているのか日本橋三越の
屋上に行ってみました。デパートの屋上、略して『デパ屋』ですね。
三越本店は7階建てなので、屋上はビルの8階になります。
周囲には高層ビルが多いせいか、ビルとビルの間にぽっかりと空い
た「空間」・・・といった感じで、思いの外、開放感があります。
まず最初に目につくのは屋上にそびえ立った塔で三越のシンボル
マークがばっちり目立っています。
そして「チェルシーガーデン」と呼ばれる庭園には色々な植物が
日常の疲れた心を癒してくれます。
その他、"漱石の越後屋"と刻まれた石碑もあります。夏目漱石の
小説にはたびたび越後屋(現在の日本橋三越)が登場しますが、
漱石自身も小学校へ上がる前に黄八丈や縮面を買いに越後屋へ
連れられて来たと書いてありました。
屋上に売店がありましたが、メニューを見るとざるそば315円
ラーメン500円、たらこパスタ500円と庶民的な設定にニンマリ。
取材した日はぽかぽか天気にもかかわらず、人もまばらだった
ので、のんびりと昼寝までしてしまいました。
都内の一等地にこれほどのんびりと誰にも邪魔されずに居眠り
ができる場所はそう多くないかと思います。
また穴場としてデートにも使えるのではないでしょうか。
久しぶりに「デパ屋」をのぞいてみませんか?
日本橋三越本店
東京都中央区日本橋室町1-4-1
東京メトロ銀座線 三越前駅
営業時間/10:00~20:00(屋上の営業は19時まで)