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〔海水館〕跡から〔相生橋〕へ

[下町トム] 2011年5月11日 23:59

月島駅1番出口を出て晴海運河のほうに少し歩くと、晴海運河の堤防脇に〔海水館〕の記念碑が建っています。


海水館の石碑.JPG


説明版によると、1896(明治29)年に、新佃島が造成された後、明治末から大正にかけてこのあたりに〔海水館〕が建っており、風光明媚なビュースポットとして多くの文人墨客に愛されたということです。島崎藤村や小山内薫、竹久夢路などの有名な文化人も訪れたり創作活動をしたようです。


当時は、当然ながらここから先は海でしたから、遠く房総半島を望むリゾートのような感覚を味わえたのではないでしょうか。

晴海運河を望む.JPG

今、同じ場所から海のほうを見てみると、江東区豊洲地区の高層建築物が見えるばかりです。



海水館付近の案内板.JPG



でも、ここから佃にかけての川沿いには散歩道が整備されており、川風に吹かれて歩くのも気持ち良いものです。佃島の外周を歩いて〔中央大橋〕から新川方面へ渡るもよし、そのまま〔住吉神社〕あたりを通って月島駅に戻るのもよし、というところでしょうか。



相生橋を望む.JPG

〔海水館〕跡から〔清澄通り〕に出るあたりからは、江東区越中島につながる〔相生橋〕が望めます。橋の途中に小島が見えますね。実は〔相生橋〕はもともとは連続した2つの橋の総称だったのです。
小島には同根から生える〝相生の松〟というのがかつてはあったそうで、それが名前の由来とも言われています。


リバーサイドの散策のついでに様々な景色を楽しんでみてください。