商業の中心地・
地元から愛され、住民とともに栄え、親しみのある商店街を、特派員が訪ねて、見て、聞いた商店街の"今日そして明日"。そのイキイキとした魅力と活力、とっておきの情報などをお伝えしている、
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◎特派員の商店街訪問(第18回)◎
にぎわいと便利さ/ 勝どきサンスクエア商店
晴海・豊洲で万博開催予定のための顧客I送迎用に、昭和15年に完成したのが築地・月島(勝どき)を結ぶ勝鬨橋(開閉橋)です。
以降、戦前より勝鬨橋から通り沿いに飲食街ができました。
今回は、「勝どきサンスクエア商店会」会長の石井善光様のお店「居酒屋割烹"やまに"」店をお訪ねし、お話を伺いました。
Q.「勝どきサンスクエア」成立の経緯について
<会長>勝鬨橋を渡って晴海通りと清澄通りの交差点左側に、平成8年に都市再開発ビル「勝どきサンスクエア」が完成しました。晴海通り沿いの同地区商店街が「勝どきサンスクエア」の地下1階(地下鉄大江戸線勝どき駅直結)・1階・2階へと入店し、早いもので15年になりました。
Q.商店会の規模や特徴については如何でしょうか
<会長>総店舗数43店舗(地下1階11店・1階18店・2階14店)あります。職種は飲食店が24店と多く、居酒屋・レストラン・喫茶店等があり、物販店はスーパーを含め13店、サービス業が6店、その中に郵便局・銀行ATMコーナー等の公共サービスに至るまで、日常生活に必要な店舗が揃い、非常に便利です。
Q.お客様層については如何ですか
<会長>お客様は、昔からの馴染み店に通われる方から、近隣のビジネス街のサラリーマン、最近新しく出来たマンションの新住民の日常の買い物に至るまで、多層各地区からお見えです。
<会長>居酒屋割烹「やまに」の店には、川向こう、特に築地・新橋地区(朝日新聞・電通)からもタクシーを利用して、今でもお見えになっていただいています。
Q.商店会のサービスについては如何ですか
<会長>商店会としては、特別な統一イメージ・キャンペーンは打ち出していませんが、郵便局をはじめATM等の公共サービスも入っており、日常の商業活動を通して、地域と一体化を図っています。
Q.近隣商店街との差別化については如何ですか
<会長>最近、近隣にも大型商業施設が進出してきていますが、2~3か月で元に戻っており、各店の特長を活かして、精一杯お客様の便宜を図ることに努め、総括的景気の回復を待っております。
特に物販店にとっては、高級志向は銀座、大衆品は最寄りの量販店へと流れやすく、各店とも特徴・特色づくりに精を出しています。
<会長>交通の便は、勝どき地区では一番の便利な角地にあり、地下鉄・都バス・江戸バスの便も良く、近隣には駐車場・地下駐輪場もあり、遠隔地からのお客様にも大変便利となっています。
<特派員>ビル隣接の地下広場にあたる一帯が、ビル街の中にあって、円形に飲食店が並んだ演出には「ゆとり」「やすらぎ」を感じました。夕方になると提灯に明かりが灯されると思うと、改めて伺ってみたいと思いました。
Q.年間行事や7~8月の行事については如何でしょうか
<会長>東日本大震災・福島原発災害等の時節柄、「東京湾大華火祭」の中止のように、お祭り等の派手な催しは控えるムードがありますが、ご存知の不況風が相変わらず吹いており、特売等の強化策も長続きせず苦慮しています。特に多数を占める飲食店の多くが苦戦しており、会員の皆様と知恵を出し合いながら災害地の支援を兼ね物産キャンペーン等を積極的に図るべく区役所の担当当局と検討しております。
Q.会長の今後の抱負は如何ですか
<会長>秋頃に15周年記念を企画しており、それにあわせて、早く世間の景気も良くなり、昼夜にわたる多数の来場者の増加を今後に期待して、頑張って行く所存です。
取材後記
石井会長は居酒屋割烹「やまに」のオーナー経営者であり、お店は夕方からにもかかわらず、日中の貴重なお時間を割いていただき、かつ各種の質問にも丁寧にお答え頂きました。大変ありがとうございました。
サンスクエアビル(郵便局・地下鉄入口) サンスクエアビル裏 地階入口
隣接マンション 近隣商業ビル