夏が来るたびに「あぁ、今年こそは浴衣を着ようかな。でももうだいぶ昔に仕立てたものだし・・・どうしよう」と、葛藤しながら、いつの間にやら秋を迎えてしまう私。
今年こそは!と一年発起し、数年振りに浴衣をあつらえることに!
訪れましたは、日本橋・小舟町の竺仙さん。1842年創業の老舗です。
1901年(明治34年)、公益社発行の『東京名物志』の一説。『「竺仙」の染物を着せざるなく、之を着せざれば、未だ以って通を談ずべからずと云ふ』ー竺仙を着たことのない者は、通を名乗ってはいけないとまで述べられています。竺仙さんがどれほどまでに世に認められていたのかが、よく分かります。
この一風変わった「竺仙」という屋号。なんでも、初代・仙之助さんの背が低く「ちんちくりんの仙之助」と呼ばれていたことに由来するのだとか。これを縮めて「竺仙」と命名したのが、歌舞伎役者の市川左團次ということからも、歴史を感じます。
さてさて、ご挨拶を済ませますと、さっそく反物が次々に登場!どれもこれもとっても素敵です。
ベテランでいらっしゃるのにとっても気さくな児島さまが私の雰囲気に合うものを次々に見立ててくださいます。「あれも素敵」「これも渋くていいね」・・・どんどん目移りしてしまって、なかなか決められません(笑)
お忙しいなか、代表の小川文男さまにもご挨拶させていただきました。五代目をおつとめ、粋な笑顔の江戸っ子さんでいらっしゃいます!
貴重なショットがこちら(緊張気味の私・・・)
仕立て上がりまでに、ひと月ほどかかります。素敵な浴衣になって戻ってきてね~!
さて その頃はもう梅雨明け♪ どこに着ていこうかな。盆踊り?演舞場で歌舞伎を観ようかな?
中央区は楽しい夏のイベントがいっぱいですからね!
みなさまも、地元・中央区の竺仙さんの浴衣で、「粋」な夏を迎えませんか?
株式会社 竺仙 http://www.chikusen.co.jp/
中央区日本橋小舟町2-3 (03)5202-0991
営業時間 09:00~17:00 土日祝・お休み
*7月までは土曜日も 営業されています