さて、先日竺仙さんにて浴衣の反物を選び、大満足の土曜の午後。
同じく、仕立てあがった浴衣と素敵な帯を手に上機嫌の上司とともに「今宵は『粋』にお蕎麦なんかどう?」と、もう初夏の夕暮れを楽しむ江戸っ子さながらの私たち!
ところが・・・日ごろから贔屓にしているお蕎麦屋さんは、どこもかしこもお休み。残念。
散々迷った挙句、江戸の『粋』つながりで、京橋の伊勢廣さんへ向かうことに。竺仙さんからは少し距離がありますので、ここは地元の足・メトロリンクでLet's Go! 「京橋1丁目」で降りれば、お店はすぐそこです。本当に便利なバスですね♪
こちらが外観。少し歩けば、八重洲、銀座にも近く、高層ビルの立ち並ぶ京橋に在って、ここだけはどこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。
きけば、創業は大正10年。歴史を感じます。ちなみに原敬が東京駅で暗殺された年です(・・・若い人には分からないかな?)。
土曜の夜ということもあり、ほとんど予約でいっぱい。
カウンターのお席でしたら・・・と伺っていたのですが、それは焼き手さんの目の前の「It's 焼き鳥屋!」とも言うべき最高のお席でした!(お席の前には、ガラスの仕切りがありますので、顔の前でモクモクする心配はありません)
いただきましたのは、12品のフルコース。「鳥一羽をまるごと味わう」という名目通り、食後には羽が生えてきそうなほど、鳥を味わい尽くすことができます!
火力の強い備長炭で焼き上げるため、1口も大きめ。ちまちましたのを好まない江戸っ子にはピッタリかもしれません。
笹身から始まり、鶏スープまで味わいつくして大満足の6,300円。もっとカジュアルに楽しみたいという方には、ランチがお勧め!お昼のフルコースは9本にスープがついて3,600円です。13:00から1時間限定の「3本丼」は、人気のもも肉、団子、笹身が乗って1,000円とこれまたお得!
お店の外に掲げられた立派な木彫りの看板。よく見ると、文字の外側をふち取るように彫られ、「伊勢廣」の文字が盛り上がった形になっています。
「店の名前がくぼむなんて絶対にだめだ!」という初代の店主さんのこだわりなんだとか。なるほど、江戸っ子らしい頑固さが伝わってきますね。
しかし、今回なぜ肝心の焼き鳥の写真が1枚もないのか・・・。カメラを構える前に焼きたてあつあつをすぐに食べたい私の性格がありありと出てしまいました!
なんだかんだ、私が一番江戸っ子なのかもしれません。かたじけない(笑)
伊勢廣 京橋本店
中央区京橋1-5-4 03(3281)5864
平日 11:30~14:00 16:30~21:00 土曜 16:30~20:30 日曜・祭日は お休みです