本年度ツアーの先駆けとなる文化コースの第1回目が7月2日(土)開催された。歌川広重の名作「名所江戸百景」に描かれた日本橋を歩くコースで、乙姫の広場に集まった参加者は12人。多数の応募者から当選した方々で、区内居住者はもとより、近県からの参加者も含まれる。 午後1時半、ここ「日本橋魚河岸跡」から出発する(写真)。百景では「日本橋雪晴」に描かれた付近だ。百景「日本橋江戸ばし」もこの辺りから東の情景を描いている。架橋100周年記念を迎えた日本橋を渡り、江戸橋辺りへ進む。「白木屋名水跡」はかつて白木屋呉服店があった付近。中央通りのコレド日本橋は百景「日本橋通一丁目略図」と対比できる。
かつての西河岸通りを西に進むと外堀通りに突き当たる。北には日本橋川に架かる一石橋がある。百景「八ツ見のはし」はここからの眺め。西に銭瓶橋・道三橋、南に呉服橋・鍛冶橋、東に日本橋・江戸橋、北に常盤橋、そしてこの一石橋を含めて8つの橋が望めたことから「八つ見の橋」と称された。国重要文化財の日本銀行本店本館、三井本館を経て、中央通りへと歩く。江戸桜通りから西を眺めた場所は、百景「する賀てふ」つまり駿河町で、大店の三井越後屋が繁盛している情景を活写している。午後3時、予定地の三越日本橋本店前で解散した。
この日は気温28℃を超え、蒸し暑さも増す曇り空のもとでのまち歩きであったが、江戸の中心地・日本橋を、広重が京橋・中橋で描いた名所江戸百景と今日の情景と見比べることで、日本橋の今昔を体感できたのではないだろうか。本年度も文化コースのガイド実施団体は、
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