商業の中心地・
地元から愛され、住民とともに栄え、親しみのある商店街を、特派員が訪ねて、見て、聞いた商店街の"今日そして明日"。そのイキイキとした魅力と活力、とっておきの情報などをお伝えしている、
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◎特派員の商店街訪問(第19回)◎
歴史と文化が香る街/ 日本橋三丁目西町会・商店街連合会
日本橋三丁目西町会・商店街連合会の会長・野永喜一郎さんにお話をうかがいました。場所は老舗日本料理店「日本橋ゆかり」。野永さんが社長を務めていらっしゃるお店です。
Q)商店街はどのくらいの歴史があるんですか?
<会長> 平成21年に商店街連合会を結成したので、今年で3年目です。しかし、近江商人の流れを汲む西川さんなど、"江戸"という街が出来たころからの400年の歴史を有する老舗もあります。
Q)お店の数と、どのようなジャンルのお店が多いのか教えてください。
<会長>およそ60店舗のお店があります。飲食店が多いですが、世界的に有名な骨董屋さんや画廊など芸術・文化関係のお店が多いのも、この商店街の特徴です。
Q)商店街のアピールポイントを教えてください。
<会長>芸術・文化関係のお店が多いこと、また高島屋で展覧会が開かれたり、間近にブリジストン美術館があるという土地柄を生かし、文化の香りを前面に押し出す街づくりを心掛けています。
周りの再開発がどんどん進み、高層ビルが次々と建設されるなか、東京都の景観条例のために、われわれの地区には高層の建物を建てることはできません。しかし、そこを逆に強みとして、街中に緑を増やしたり、低層の建物からなる憩いの空間を提供できれば、と思っています。
お万の方ゆかりの「養珠院通り」 街中の緑が美しい「さくら通り」
Q)今後のイベントの告知をお願いします。
「名橋・日本橋」保存会が中心となって、日本橋が石の橋になって100年の記念イベントが10月に行われます。アンテナショップや物販の店などが多数出店の予定です。江戸の中心・日本橋の歴史に思いを馳せながら、おおいに楽しんで頂けると思うので、皆さま、ぜひお越しください!
<取材後記>
はきはきと、いかにも江戸っ子っぽい いなせな調子でお答えいただいた野永さん。さすが日本橋生まれの日本橋育ちだなあ、と感じいってしまいました。
街の歴史と文化を大切にするこの商店街がますます繁栄していってほしいと思います。