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知識と技術の宝庫、築地場外市場

[小江戸板橋] 2011年7月26日 13:00

7月20日は、自転車並みの速度で各地に記録的な大雨を降らした、台風6号が関東地方へ接近中。

催行できるのかはらはらしながら、傘を傾けて集合場所へ向かいました。

 

中央区観光協会の主催による「まち歩きツアー」産業コースの、お手伝いをしてきました。

今回のコースは、築地場外市場巡りです。

「築地市場」は、中央区築地にある、世界最大の規模を誇る卸売市場。

場内市場は、卸・中卸・関連事業者の業者販売を前提にした店が集まります。

その外郭に位置する場外市場は、一般客や観光客を対象にした店が多くあります。

 

さあ、参加者の気迫で、台風の雨雲を跳ね返していきましょう。

 

このコースでは、包丁・刃物の「築地正本」さん。高級玉子焼きの「つきぢ松露」さん。

練り製品の「紀文食品総本店」さん。昆布・乾物の「吹田商店」さんに、おじゃましました。

いすれも人気の老舗店です。

 

数種類の砥石を使い分けて、刃物に切れ味を与える職人さん。

大量の玉子焼きを、手作業で焼き上げる、店舗内作業場の熱気。

練り製品の多様さと可能性を、試食を交えて説明してくださった店長さん。

昆布の意外な生態と、品質へのこだわりを、粋に話してくださった若旦那。

 

毎日口にする食品に対する思い。

良いものを求め続ける確かな技術と鍛え上げられた眼力。

食に関して築き上げてきた信用が、店舗の方々の素敵な表情に表れていました。

 

東日本大震災後、外国からのお客様を中心に、人の流れが激減した時期を乗り越えて、

「また、お客さんが戻ってきたよ」とのご主人の声。

築地での商いを通して、日本経済の動向がしっかり見えてくるのですね。

お忙しい中、時間を割いて説明をしてくださった皆さん、お世話になりました。

美味しいお買い物もできました。

 

「プロの職場」という印象から、一般の人には、ちょっと行きにくい感じがする築地。

プロが集まるエリアだからこそ、磨き上げられた話題に出会うことができます。

 

震災時に痛んだ施設の補修が進み、場内のマグロの競り売り見学も26日から再開されるとのこと。

朝の早い時間帯ですが、楽しみですね。


ck1005_1107261.jpg  まち歩きの様子(紀文食品総本店にて)