雁皮紙を江戸で最初に売り出したのは榛原(はいばら)でした。
一筆・墨をのせると柔らかな筆当たりで字が綺麗にかける・・・・・と云う事で文人、墨客は勿論、夫人、子供にまで人気が広まりました。
皇室をはじめ歴代の宰相、文人、画人からもご用達がありました。
明治の文明開花期には榛原が日本で初めて和紙を輸出し洋紙の輸入を致しました。
1873年のウイーン万国博覧会、1878年パリ万国博覧会にも出品し褒状を授与されました。
この間にヨーロッパに渡った榛原型和紙はイギリスのビクトリア・アルバート美術館、グラスゴー美術館、フランスのルーブル美術館に併設されているパリ装飾美術館などに保存されています。
また、1951年のサンフランシスコ条約に署名した巻紙に榛原型の和紙が使用されました。
大正時代には産業の発展と共に新しく外国から計測器が輸入され、それに使用する計測記録紙の製造にも成功しました。
木版摺りうちわ
「はいばら」は江戸期より、夏の風物詩として愛されている団扇に酒井抱一、柴田是真、加藤英舟の作品を木版で手摺りし、柄の部分は屋久島杉を使用しています。
東京都中央区日本橋2-8-11 旭洋ビル 2F
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日本橋再生の為に現在は仮店舗にいらっしゃいますが平成26年初春に再開発が完了すると再び元の場所に戻られます。