隅田川とセーヌ川、友好河川を提携しているこの二つの川の素顔を通じて、それぞれの町の魅力を訪ねるシリーズの第1回です。もちろん、結果として中央区の素晴らしさを実感することになるでしょう。ぼくなりの視点でご紹介していきます。
まずは〝橋〟です。〝川〟といえば〝橋〟というわけですが、やっぱり個性のある橋は絵になりますし、親しみも増します。
中央区では「おはこ十八景」の中に「隅田川八橋」を選んでいます。
区内の橋はいずれも個性的で親しみ深いのですが、中でもデザインがクールなのが〔清洲橋〕です。隅田川の曲がり具合もあって、良い撮影スポットです。
もちろん、他の橋もみんなとてもかっこいい。多分人それぞれに好きな橋があるんじゃないでしょうか。
パリでは〔ポン・ヌフ〕が有名です。
「新しい橋」という意味ですが、架橋されたのは最も古いのだそうです。観光客が必ずと言って記念写真を撮っています。
もう一つご紹介するのは、最も豪華な橋としてセーヌ川に花を飾るのは〔アレクサンドル3世橋〕です。
観光名所〔グラン・パレ〕の目の前にあって、見事な彫刻に目をひかれます。
隅田川の最も下流の橋として有名な〔勝鬨橋〕もユニークな橋ですね。
今はもう開閉しませんが、その歴史と合わせて、思いを馳せることのできる名橋です。
中央区はまさしく〝水の都〟として古来より水運と人の行き来が賑やかさを演出してきました。今はなき〔数寄屋橋〕が『君の名は』の舞台となったように、多くのドラマを生み出してきたのは数々の名橋たちです。
橋は人の行き交うところ。何かが出会うところ。文化が交流するところ。・・・・・様々な場面で想い出に残ります。
ふとしたひとときに、橋の欄干にたたずんで、町の風景を眺めてみるのもいいのではないでしょうか。