隅田川とセーヌ川の友好河川の縁に沿って、比較しながらも改めて中央区の魅力を再発見するシリーズの第2回です。(〝プロローグ〟は≪序≫の項をご覧下さい)『隅田川とセーヌ川』≪序≫
今回は、≪船≫に注目します。
川の流れに彩を沿え、人々の交流や物流を支えるのは≪船≫です。また、観光の目玉としても多くの人が利用するステージでもあります。
パリでは、セーヌ川に観光船がひっきりなしに航行し、世界中の観光客の歓声を運んでいます。船上から眺める味わい深い建物や歴史ある橋の風景に皆が酔いしれています。川風が心地よく旅のリズムを奏でているようです。
隅田川にも多くのクルーズが存在します。お隣の台東区や江東区とを結ぶコースも多いのですが、何といっても、中央区内の川の景色は多彩で飽きることがありません。次々と現れる個性的な橋の姿や雰囲気を変える町々の景色を楽しむことができます。
東京都公園協会が運営する〔東京水辺ライン〕は区内に〔浜離宮〕と〔明石町・聖路加ガーデン前〕の2箇所の船着場を設けています。たまには船に乗って、日常とは異なるアングルで隅田川の風景を楽しんでみるのもいかがでしょうか。
今月からは、同クルージングに「日本橋川・神田川めぐり」というコースを設けました。臨時に設置される日本橋発着場から乗り込んで、日本橋川の風情を味わうことができますので、ご参考までに。東京水辺ライン『日本橋川・神田川めぐり』
パリも東京も、水辺に人が集まり、会話が弾み想い出が広がります。隅田川にもセーヌ川にも独特の魅力があります。
都会の文化の華香る集いの場として、船上でのくつろぎのひとときをどうぞお楽しみ下さい。