澄みきった秋の早朝、太陽光は景色を真横から照らしています。
晴海焼却場の煙突(断面三角形▲)の西側稜線は朝日が当たらない陰なのに、
写真のように眩しく 光っていました。
周囲のビルの側面と比較して見て下さい。 不思議です。 なぜでしょう?
ぐるーっと辺りを見渡して探しました。
太陽との方向を考えると、煙突から北北西に約350mほど離れている超高層マンションの
東南面のガラスウォールで反射した光が 煙突の陰の稜線に当たって こちらに反射して来た
ものと考えられます。 太陽が動くため この写真を撮れるのも限られた数分の事です。
地上150~200m上空の光の連続反射の寸劇です。
同じように 南西から北西方面の中央区や港区に色々な角度で林立するビル群のガラス窓が
次々と朝の太陽光を あっちこっちから反射して来るので これまた見事です。
例えば 西北西 約2600m離れた愛宕のグリーンヒルズのMORIタワーが 朝日を強烈に反射
しました。 下の写真の浜離宮庭園の向こう側中央の眩しく光ったビルです。その光は庭園の
手前の海面にも映りました。
こんどは、南西方向の対岸に 縦に一直線の反射光が見えました。 パーク芝浦ビルです。
ビルの壁が平面なら面全体が光るでしょうが 一直線に光るのは この壁面が茶筒のような
円筒面だからでしょう。
それはいいとして、不思議なのは海面に映った光が直線では ないことです。
当然 海面は水平面です。 小さな波はあっても反射光が滲む程度でしょう。
しかも良~く見て下さい。 海面に反射した形は「逆ハテナ マーク」 になっています。
しかし、何時もこのマークになるとは限らないところが ・・・?・・・なんですよ。
(ガラス窓の微妙な、僅かな狂いと、さざなみ等 のいたずらと考えられます)
晴海埠頭の南西側岸壁は官公庁の船用です。
昼になると 南からの太陽は 船の向こう側を照らして こちら側は 陰になってしまいます。
ところが、朝 早いと このように太陽光が船のこちら側を照らしてくれるので、美しく見えます。
因みに 左が水産庁の漁業調査船 「照洋丸」 (2,214トン、87,6m, 1998年5月竣工)、
右が 航海訓練所の大型練習船 「青雲丸」 (5,890トン、116m、1997年9月竣工)です。
見ていると、何か 夢がありますね! 手前は臨海消防署の消防艇です。
こちらは、晴海埠頭の客船ターミナルの総ガラスの建築です。 朝日を受けて輝いています。
船旅に出る方や、東京を訪れた海外からのお客さんをお迎えします。
いろいろなセレモ二ーや会合も開かれます。
レインボーブリッジをくぐるとこれが見えて来て、「あー、東京に帰ってきたなぁ」って感じます。