中央区郷土天文館(タイムドーム明石)では、日本橋が現在の石橋に架け替えられて、今年で100周年を迎えたことから、特別展「日本橋-人をつなぐ・時代をつなぐ-」を開催している。会期は10/15~11/27、入場無料。
日本橋の創架は江戸開府の慶長8年(1603)とされる。名が示すように日本を象徴する意味が込められたのだろうか。五街道の基点ともなり、この地域は交通や商業など江戸御城下町の中心地として発展をしていった。橋梁は何度も架け替えられ、現在の橋が明治44年(1911)、石橋として改架されたときも、帝都の象徴としての役割を担い、堅牢でしかも近代的な橋として建造されたのであった。この成果か関東大震災や戦災の被害を受けながらも倒壊をまぬかれて、現在もその偉容を持ち続けている。平成11年(1999)、国の重要文化財に指定されたことは近代遺産としての価値が認められたことになる。今年4月には滝の広場たもとに船着場が完成し、双十郎河岸と名付けられた。
特別展では創架からの歴史をたどり、資料や古文書などが展示され、日本橋やその地域の概況を総観することができる。
会場は、4つのテーマに分かれ、第1章 石橋・日本橋100年、第2章 江戸時代の日本橋、第3章 日本橋とその周辺、第4章 移りゆく日本橋(昭和~現代)――となっている。
また、関連事業として特別講演会や現地見学会、シンポジウムが予定されている。●巻渕彰
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