10月の演舞場は4代目猿之助襲名が発表された亀治郎さんを中心の澤潟屋一門総出演。その亀治郎さんが三役を初めて勤める話題の通し狂言「當世流小栗判官」を観に夜の部へ。
「小栗判官」ものは近松以来様々な脚本があるがこれはそれらの「小栗物」を猿之助さんが昭和58年(1983年)に集大成したもので、スーパー歌舞伎の「オグリ」ともまた別物。
荒馬の「碁盤乗り」「岩場の逆落とし」「天馬の二人宙乗り」などケレン味たっぷりな上、早替りもありで亀治郎さんいつもに増しての大奮闘。お駒と判官の早替りの度に拍手が起きる。獅童さんが儲け役の「橋蔵」をサービス精神満点に勤め客席の笑いを誘っている
すっかり風格の出てきた笑三郎さんが舞台を締める。
昼の部は愛之助、右近、獅童による「義賢最期」「京人形」「江戸っ子繁盛記」
お問い合わせはチケットホン松竹 TEL0570-000-489(10:00~18:00)
中央区内ではありませんが国立劇場が開場45周年で連続歌舞伎公演を企画。第一弾の今月は馬琴の「開幕驚奇復讐譚」。幕末以来の上演で菊五郎・菊之助さんによる「両宙乗り」が話題(これ凄い!です)歌舞伎ファンの方にはこちらもオススメです。
両劇場とも「宙乗り」とは面白いですね。